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2006年7月 2日 (日)

アメリカGP予選!

 北米2連戦はその舞台をインディモータースピードウェイに場所を移した。このGPでちょうどシーズンの半分が終了することとなる。1周4.129kmのこのサーキットは,ハイスピードのオーバル部分と,テクニカルなインフィールドセクションが入り交じる。エンジン連続全開時間が23秒と,全コース中最長となることもあって,エンジンにかかる負担はカナダGPよりも更に増す。この2連戦を同一エンジンで戦わなければならないチーム・ドライバーにとっては,レース終盤は気が気でない時間になるだろう。公式予選が終わった段階で,SAF1の佐藤琢磨は18番手。今シーズン最上位のグリッドを手に入れることができた。2004年の3位表彰台が記憶に新しいところではあるが,当時とは状況は大きく異なる。しかし,最高のレースができたコースと琢磨の相性は変わらないようで,今週末の好調ぶりを裏付ける結果となっている。

 アメリカGP直前に,新車「SA06」の投入がドイツGPからになることが正式発表された。投入が遅れた原因は,搭載ギアボックス(ホンダ製だがアルミケーシングとも)のスペック決定に時間を要したことと,風洞設備の技術的なトラブルにより風洞実験に大きな遅れが出てしまったことが挙げられていた。これによりフランスGPでは,セカンドドライバーをフランク・モンタニーが,サードドライバーを山本左近が務めるのではないかと思われる。新車「SA06」は当面2台しか用意されないようであり,そうなればサードカーは走らせない方向であると鈴木亜久里代表は語っている。これは,サードドライバーの仕事が当分なくなることを意味する。そうなれば,以前から噂されている山本左近のレギュラードライバー昇格が,新車投入と合わせて考えられるのである。左近にとってドイツGPの舞台であるホッケンハイムリンクは,02-03シーズンにドイツ&ユーロF3で走った経験もあり,デビューにはもってこいのサーキットといえる。

 気になる新車「SA06」についてだが,ここに来て具体的な話が幾つか挙がってきている。モノコックについては,デザインこそA23ベースのものとなるが,あくまでデザインベースという意味であり,焼く行程からクラッシュテストまでしっかりと行ったものができあがるはずである。当然軽量化もされており,そのシェイプもだいぶ変化があるようで,一見A23ベースとはわからないものなのであろう。

 エンジンについては従来通りホンダV8となるが,新型ギアボックスに合わせ搭載位置が半インチ低くなる。現在はエンジンを持ち上げアロウズ製ギアボックスと無理矢理ドッキングさせており,その下は空洞になっているという。ミリ単位の構造になっている現代のF1マシンにおいて,半インチという単位はそれだけで大きくパフォーマンスを損なうものであることは言うまでもない。それに加え,高回転のエンジンに旧態依然としたギアボックスが音を上げているのは,周囲から見ても明らかなことであった。当然エンジンパワーが駆動輪に伝えられる際に,大きなロスがあったことも容易に想像できる。リアエンドがホンダ製で統一されることにより,バランスのよいマシンになるはずである。

 空力に関しては,ローラ社の風洞施設でムービングベルトが切れたことにより,5日間風洞実験ができなかったことが,新車完成を遅らせる原因となった。しかし,当初の予定を1ヶ月以上延ばしていたのも十分な風洞実験をするためであり,ボディ全体でダウンフォースを発生できる仕上がりになっているとの話である。後は何とかしてメインスポンサーを獲得しなければならないが・・・。

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