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2006年7月19日 (水)

トヨタの躍進とホンダの苦悩

 フランスGPが終わり,各チームはへレステストを行っている。先日行われたフランスGPでは,ファン-パブロ・モントーヤの電撃交代劇で急遽マクラーレンのレギュラーシートに座ったペドロ・デ・ラ・ロサがいきなりの7位入賞。ファステストタイムもフェラーリ勢2台に次ぐ3位,ミシュラン勢の中では最速をマークしその存在を大いにアピールした。優勝はアメリカGPに続きM・シューマッハ,戦略を2ストップに変更しフェリペ・マッサを抜き去ったルノーのフェルナンド・アロンソが2位と,チャンピオンシップ争いもいよいよこの2人に絞られた感がある。コンストラクターズ争いも,ルノーとフェラーリの差が21ポイント差までつまっており,セカンドドライバーのポイントが勝敗に大きく関わってくるだろう。

 ここに来て速さの目立ってきているのがトヨタである。4-5位からスタートした決勝では,ヤルノ・トゥルーリが4位走行中トラブルで惜しくもリタイアしたものの,ラルフ・シューマッハがルノー1台,マクラーレン2台を押さえ込み4位入賞を果たした。一発の速さはあるもののレースラップが遅いかつてのトヨタの姿はそこにはなかった。今シーズン序盤を戦ったTF106が昨年度終盤に投入したTF105Bの改良型であったのに対し,モナコGPから投入したTF106Bは,フロントサスペンションの改良,センターキールを排除,ボディー剛性の向上を図ったことにより,ここにきてその本来の性能を発揮してきている。

 対照的だったのがホンダである。予選・決勝を通じてのスピード不足はもちろんだが,チームから明るい雰囲気が伝わってこない。ドライバーや首脳陣から出るコメントも歯切れの悪いものばかりで,オールホンダになったことによる一体感がまるで伝わってこない。トヨタが組織の大幅な改革を行い,テクニカル・ディレクターの.マイク・ガスコインを更迭したように,ホンダもジェフ・ウィリスの「自宅待機」を命じてはみたものの,もちろんそれで全て解決されるものでもない。アメリカでは速度記録挑戦『ボンネビル400』を行っているが,そんなことに使う資金と時間があったら,現行マシンを少しでも早くしろというのが大方の意見だろう。

 佐藤琢磨が1周リタイア,フランク・モンタニーが16位完走という結果に終わったSAF1ではあったが,いよいよ待望のニューマシン「SA06」がシェイクダウンを向かえる。チーム関係者の話からニューマシンのおおよその概要は伝えられているのだが,その姿は今まで公開されたことはなかった。ところが今週月曜日にフランスのあるサイトにSA06と思われる画像がアップされ話題を呼んだ。この「SA06」,カラーリングは大幅に変更されているものの,細身のノーズコーンに続くモノコックは明らかにSA05の流用と見て取れる。インダクションポットやサイドポット上部のなで肩もSA05とほぼ同様であり,ノーズコーンに至ってはA23のもののようにも見える。サイドポットのデザインはV8用に縮小されたようにも見えるが,真贋の程は定かではない。

 いずれにせよSA06は,今日明日中にもシルバーストーンの南コースでシェイクダウンされる予定である。ドイツGPまでにどれだけの距離を走行できるかは未定だが,SA05同様レース=テストでは新車を完成させた意味がない。ホンダから大幅な技術協力を得たとは言え,空力に関してはチーム独自のアプローチをしているとも伝えられている。速さを取り戻しつつあるトヨタと,泥沼にはまっているホンダ。ニューマシンを手にしたSAF1の未来はどちらになるのか,全ては2週間後,ドイツGPの舞台ホッケンハイムリンクで明らかになるであろう。

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