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2006年7月30日 (日)

王者アロンソの焦り

 普段ならタイムチェックだけして予選をリアルタイムで見ることはないが,SA06の初戦ということもあり,久しぶりに予選をじっくりと見た。しかも地上波で・・・。PPは今季初となるマクラーレンのキミ・ライコネン。2-3番手にフェラーリのミハエル・シューマッハとフェリペ・マッサの2台が続いた。ライコネンはQ2までのタイムを考えると,燃料搭載量がフェラーリに比べ少なめと思われる。そう考えるとトップ3の順位は妥当なのだが,驚いたのは4-6番手にホンダの2台がつけていることだ。フリー走行からのタイムも安定しており,いよいよ最新鋭の風洞から生み出された空力パッケージが効果を発揮し始めたと考えられる。

 好調なホンダとは対照的に,いまひとつ速さが見られないのがルノーである。ジャンカルロ・フィジケラは5番手,フェルナンド・アロンソに至っては今季最悪の7番手に沈んだ。シューマッハに連勝を許しているルノーにとっては,「敵地」ドイツでその勢いを止めたいところだが,逆に自分たちが失速を始めている。ミシュランの持ち込んだタイヤのスペックが,今ひとつマッチしないことも影響しているだろうが,同じミシュラン勢のホンダが好調なことを考えると言い訳にはならない。むしろ,今回から禁止されたマス・ダンパーの影響が大きいと考えるほうが自然だろう。

 Q3中盤,ピットアウトしたアロンソの前にシューマッハのマシンが前に割って入る,レースさながらのシーンが国際映像に映し出された。コックピットで拳を振り上げ,シューマッハに対して怒りをあらわにするアロンソ。とは言えピットアウトのタイミングはシューマッハ自身が決めたのではなく,ロリーポップマンの指示に従っただけである。アロンソは抗議すると息巻いていたようだが,そうしたところでレーススチュワードは問題にもしないだろう。それよりも気になるのが,端で見ていてもはっきりとわかるアロンソの焦りだ。前半戦に見せた余裕はなく,追われる者の苦しさがひしひしと感じられる。

 最後に注目のSAF1だが,佐藤琢磨がミッドランドの間に割って入る17番手。午前中のフリー走行でコースアウトを喫しマシンを大破させた山本左近は,SA05に乗り換え21番手となっている。SA05の使用は不測の事態であったが,チームにとっては思わぬ「比較テスト」となったようで,チーム首脳陣は05と06の差に興味津々。2台の差は約3秒強となっており,SA06のポテンシャルアップが確認された。一方その原因を作った左近だが,コースアウトについても「限界を試したら飛び出しちゃった」と涼しい顔。経験の少なさから今回のようなミスもあるだろうが,スムーズな走りは今後の可能性を期待させる。ミッドランドに追いついてご機嫌の琢磨もうかうかしてはいられない。

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