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2006年8月11日 (金)

レーシングあってこそホンダ

 今年でF1開催20周年を向かえる鈴鹿サーキットだが,来年度のF1GP開催については悲観的な見方が多くなっていている。来年度からの日本GPは富士スピードウェイで開催されることが決定しているが,これについてHRD(ホンダ・レーシング・デベロップメント)の和田康裕社長が,興味深い発言をしている。それによれば,富士と鈴鹿との交互開催の道を探っていると言う。今年度ニュルブルクリンクとホッケンハイムの2回開催されたドイツでのGPも,来年度からは交互開催になると言われており,日本GPにもその方式を取り入れようというものである。

 鈴鹿サーキットでのF1開催については,「パシフィックGP」の名称で春の開催を模索しきていると伝えられてきた。事実来シーズンの暫定開催スケジュールでは,開幕戦オーストラリアGPと,第2戦マレーシアGPとの間に数週間のインターバルがあることから,この期間での開催の可能性も残されているはずである。しかし,先に挙げたドイツやイタリアなど1国2GPを開催している国は,来年度から1GPとなるものとみられ,「春の鈴鹿,秋の富士」の開催については,難しいものと考えられている。F1開催を取り仕切るバーニー・エクレストンとしては,より多くの地域でのF1開催を考えおり,その面でも同じ国での2回開催は微妙な情勢にある。

 それでも尚決定がずれこんでいるのは,鈴鹿の観客動員数が他のGPと比べ圧倒的に多いからである。先月ホッケンハイムで開催されたドイツGPでは,決勝レースでも観客席には空席が目立った。これでは削減の対象になってもいたし方ないが,鈴鹿は毎年15万人近くの観客が集まり,全体GPの中でもトップクラスの観客動員数を誇っている。エクレストンとしても商業的な側面から見れば,鈴鹿を無下に切り捨てることはためらいがあるのであろう。しかし,幅の狭いコースやランオフエリアが十分ではない点など,安全性の面から見れば改善を求める声が多くあることも事実である。

 1962年に誕生した鈴鹿は,飛躍的に上がったレーシングスピードに対して,十分な安全性が確保されているとは言いがたい。現代サーキットはランオフエリアもグラベルではなくアスファルトであり,万が一コースアウトしても高いグリップが得られるようになっている。もちろん富士も大改修により,十分な安全性を確保している。ホンダはツインリンクもてぎをオープンさせたまでは良かったが,鈴鹿については誕生から40年以上抜本的なコース改修をしなかった。そのツケが,ここにきてF1GP開催消滅という最悪の形になって現れようとしている。「レーシングがなければホンダではない」という本田宗一郎氏の言葉を,鈴鹿開催という点でも何とか継承してもらいたいが・・・。

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