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2006年8月31日 (木)

行き先不明者の現状

 来年のことを言うと鬼が笑うというが,わからないからこそあれこれ想像することは楽しいものである。例年ドライバーズシートはトップチームから決まっていくのだが,今年は必ずしもそうではなく動きが読みずらい。その一番の原因が,未だ定まっていない皇帝ミハエル・シューマッハの去就にあることは言うまでもない。結論を先送りしたいシューマッハだが,フェラーリ側はイタリアGPの決勝レース後に来年度の体制を発表するとしている。いつまでたってもの結論を出さないシューマッハに対し,タイムリミットを決めて決断を迫るつもりのようだ。

 その煽りを食って,行き先不明なのがキミ・ライコネンである。当初はルノー移籍,或いはマクラーレン残留と考えられたが,最近はすでにフェラーリと契約したとの見方が強くなっている。しかし仮にそうなったとしても,シューマッハとのジョイントNo.1がうまくいくとは思えない。シューマッハも現役続行の場合は,自分を確実にサポートするフェリペ・マッサを希望するだろうから,シューマッハ&ライコネンというゴールデンコンビは実現不可能である。それを裏付けるように,ライコネンはフェラーリと契約しつつも、シューマッハが現役続行した場合に備えて,ルノーとも契約しているとも伝えられている。さてさてライコネンはどこに行くのやら。

  予想が難しいのは何もドライバーズシートばかりではない。来季マーク・ウェバーの加入するレッドブルは,引き続きフェラーリエンジンを使用することを発表した。ウェバーの加入はルノーエンジンとセットだと考えていたので,これは完全に予想外だった。レッドブルは最新バージョンを供給しないフェラーリに嫌気がさし,その契約を兄弟チームのトロ・ロッソに肩代わりさせようとしていたが,文字通りそうは問屋が許さなかったようだ。一方のトロ・ロッソは,来季の搭載エンジンについて明言を避けている。最も可能性の高いのはコスワースV8だろうが,噂されたレッドブルに代わりルノーという可能性も残されている。

 下位チームに目を移すと,来季の空きシートはそれほど多くない。現時点で完全に空席なのは,ミッドランドとSAF1に一つずつあるだけである。ミッドランドのクリスチャン・アルバース残留は確実だが,チーム買収問題がはっきりしなければその方向性も見えない。SAF1も佐藤琢磨のチームメイトはしばらく決まりそうにない。最有力候補はホンダのアンソニー・デビットソンだろうが,チームコンセプト(くどいようだがオールジャパンではない)を考えると若手の日本人ドライバーにもチャンスはある。もちろん誰でもいいと言うわけでもなく,山本左近ですら結果の出ていない現在の成績のでは交替が目に見えている。このままでは左近も,行き先不明者の仲間入りをしてしまうぞ。


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