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2006年8月 8日 (火)

動き出した未来

 ハンガリーGPを終えF1サーカスはつかぬ間の夏休みに入ったが,同時に来季に向けての動きが活発になってきた。まず来季の体制が確定したのがレッドブル。デイビッド・クルサードの残留はほぼ確定的と見られていたが,ここにウィリアムズを放出されたマーク・ウェバーが加入することとなった。第3ドライバーのロバート・ドーンボスもテストドライバーとして残留の見込みであり,クリスチャン・クリエンはシートを失うことになる。今シーズン14ポイントを獲得しているクルサードに対してクリエンはわずか2ポイント。クリエンがよいドライバーであることは否定しないが,モナコGPで表彰台を獲得しているクルサードと比べると,見劣りする成績しか残していないのも事実である。

 ウィリアムズを離脱したウェバーの動きは早かった。マネージャーがフラビオ・ブリアトーレということを考えれば当然だが,資金力には申し分ないレッドブルに売り込むあたりはさすがである。今回の契約は,レッドブルがウェバーの素質を評価したことはもちろんだが,同時に来季の搭載エンジンも大きく関係している。未だチームから正式な発表はないが,今回のウェバー加入はルノーエンジンとセットであった可能性もある。当初はルノーの第3ドライバーであるヘイキ・コバライネンを送り込むという噂もあったが,これをウェーバーに切り替えたとも考えられる。いずれにせよ,商魂たくまいブリアトーレならではの話であろう。

 一方で寂しくもF1引退を通告されたのが,BMWザウバーのジャック・ビルニューブである。当初は一時的なものと考えられていたクビサのレギュラー昇格だったが,ハンガリーGPで大胆かつ着実な走りを示したことで首脳陣の評価を高めた。クビサの速さは誰もが認めることであり,首脳陣もビルニューブを降板させる理由を探していた。そこにきてドイツGPでのビルニューブのクラッシュである。結果的に自らF1ドライバー生活にピリオドを打つこととなったビルニューブは,来季NASCARへ転向すると言われている。モントーヤ共々新天地での活躍を祈りたいが,よそ者に上位を走らせるほど甘くないのもNASCARである。

 来季の体制が着実に決まる中で,いまだ行き先不透明なのがマクラーレンのキミ・ライコネン。一時はルノー移籍かと言われていたが,ここにきてマクラーレンが本来の速さを取り戻しつつあり,残留するのではないかという見方も出ている。もちろんミハエル・シューマッハが引退した暁には晴れてフェラーリの一員となるだろうが,当人は沈黙を守っている。一説ではロス・ブラウン/テクニカルディレクターとともに引退するのではという噂もあるが,皇帝の去就は未だ闇の中である。コバライネン,ルイス・ハミルトン,ネルソン・ピケ・ジュニア…。若い力が虎視眈々と「未来」を見据えている。

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