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2006年8月26日 (土)

驚異の新人登場で・・・

 年に数回「驚異の新人」と呼ばれるドライバーが登場するが,トルコGPでサードドライバーデビューを果たしたBMWザウバーのセバスチャン・ベッテルは,なかなか肝が据わっている。この弱冠19歳のルーキーは,過去に1度しかF1をドライブしていないにもかかわらず,初挑戦となるイスタンブール・パークで見事トップタイムをたたき出した。もちろんサードドライバーはエンジンの回転数やタイヤの本数を気にすることなく全開で走れるのだが,それにしても他の経験豊富なサードドライバーを押さえてのトップタイムは,賞賛を持って迎えられるべきものであろう。

 ベッテル自身も驚いているトップタイムだが,それを最も驚異に感じているのは,レギュラードライバーのニック・ハイドフェルドではないだろうか。ジャック・ビルニューブが引退し,名実ともにファーストドラーバーになったと思ったら,前任のロバート・クビサに勝るとも劣らない驚異の新人の登場である。さらに今週末のパドックでは「ハイドフェルドとトヨタのラルフ・シューマッハが互いのシートを交換するのではないか」という噂まで流れている。周囲が急に差がしくなってきたハイドフェルドだが,彼が首筋に寒いものを感じているとしたら,トルコGP前にひいた風邪の影響だけではないだろう。

 一方のラルフは積極的な走り込みで5番手のタイムをたたき出したものの,セッション終了後にエンジンの不具合が発見されたため,エンジン交換を実施するようだ。このろころ好調を維持しているトヨタは,このGPでも新空力パッケージを投入しているが,またしてもエンジンに足を引っ張られる格好となってしまった。トヨタエンジンは最近頻繁にトラブルを起こしており,ミッドランドのクリスチャン・アルバースはハンガリーGPに引き続き,今季3度目となるエンジン交換を余儀なくされている。第3期初優勝を果たしたホンダに続きたいトヨタだろうが,こうちぐはぐな状況では先行きが暗い。

 さて,ベッテルばかりに注目が集まっているトルコGPだが,久しぶりにステアリングを握ったSAF1のフランク・モンタニーも着実な仕事ぶりを見せている。SAF1はこのGPから新型のフロントサスペンションを投入予定であったが,結局間に合ったのは1セットのみとなってしまった。昨日のフリー走行では,それをモンタニーの41号車に装着し,基本的なデータ取りを行っている。フリー走行2回目のモンタニーと佐藤琢磨の差は,きっかり0.6秒。周回数の違いもあるが,新型サスペンションの効果もタイム差に表れていると思われる。今日のフリー走行3回目からは琢磨のマシンにこのサスペンションが移植されるはずであり,さらなるタイムアップが見込まれる。まずはQ2初進出なるか?今夜の予選を注目したい。

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» BMWザウバー〜トルコGPフリー走行 [BMWおたっきーず!Blog - BMW総合情報ブログ]
フリー1回目、2回目が現時点で終了。 BMWザウバーの新人サードドライバーであるセバスチャン・ベッテルですが、 1回目いきなり8番手、2回目はなんとトップ!!!!!!!! 噂どおりすごい新人ですね! BMWザウバーのテストドライバーはクビサといい、ほんとにイケてます。 セバスチャン・ベッテル 結果にはびっくりだ。なじみのないサーキットだし、ちゃんとしたF1テストは1回しか受けたことがなかったから難しく感じたけど、とても居心地が良かったよ。情報をしっかりと提供できたし、とに... [続きを読む]

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