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2006年9月10日 (日)

F1は誰のもの?

 F1はいつからこんな八百長が罷り通るようになったのだろうか?そう思わざるを得ない出来事が,昨日の公式予選で起きてしまった。フェラーリのフェリペ・マッサのアタックを妨害したとして,ルノーのフェルナンド・アロンソが予選タイム抹消のペナルティを受けた。Q3タイムのうち上位3つを無効とされたアロンソは,これにより5番手から10番手へとグリッドを下げることとなった。ルノー勢が後方に沈んだことで,フェラーリの2台はよりプレッシャーの少ない状態からスタートすることができる。タイトル争いも佳境に入ったフェラーリの地元モンツァで,予選終了後3時間を経過して発表された今回のペナルティには,関係者の間でも首を傾げる者が多い。

 問題となったマッサのアタックラップは,オンボード映像でしっかりと中継されていた。マッサの前方には,最後のアタックに向け先を急ぐアロンソが映し出されている。この際にアロンソが,マッサのアタックラップを妨害したというのだが,映像を見る限りアロンソが意図的な走路妨害やブレーキテストをした様子はない。Q3序盤にタイヤバーストに見舞われたアロンソは,最後のアタックラップに向け全速力のアウトラップ中であり,後方のマッサにそんなことをするヒマもなかったはずである。事実アロンソは,予選終了残り3秒というギリギリのタイミングで最後のアタックラップに入っている。

 以前「一貫性のない判定」でも指摘したことだが,今回のペナルティにも同じことが言える。アロンソにとってはハンガリーGPに続いてのペナルティとなるが,前回はフリー走行中の黄旗無視&走路妨害による「予選タイムに2秒加算」のペナルティだった。しかし今回は,予選中の走路妨害により「予選タイム上位3つを無効」というもの。フリー走行と公式予選という違いはあるにせよ,何を根拠に「上位3つを無効」としたのだろう。マッサのアタックを3度に渡って妨害したとでも言うのだろうか?これではどう見ても,フェラーリに肩入れした判定と批判されても仕方ない。

 F1の競技規則には,「予選中にドライバーがコース上に故意に止まったり,他のドライバーを邪魔したと審査委員会が判断した場合は,そのドライバーのタイムは取り消される」と明記されている。すなわち,スチュワードは根拠を挙げることなく,違反者のタイムを抹消することができるのである。もちろん違反に対してペナルティを与えることは,どのスポーツの審判にも与えられている権限である。しかしF1では,「どのような違反をしたら,どのようなペナルティを課せられるのか」がはっきりしない。時と場合に応じてペナルティの重さが異なったのでは,あちこちから不満が出るのも当然である。一体F1は誰のものなのだろう?「FIAのもの」と言ってしまえばそれまでだが・・・。

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» 正直?なアロンソへのペナルティ [Escape Zone]
昨日の記事にも掲載したが、予選終了後、アロンソがマッサのアタックを妨害したとのことで審議にかけられ、アロンソの予選第3ピリオドのベスト3のラップタイムを剥奪、アロンソは決勝を10番グリッドからスタートしなくてはならなくなった。 以下に示すのが問題のシー....... [続きを読む]

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