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2006年9月19日 (火)

裏方達の就職活動

 優秀なハードを開発するには,「裏方」による努力が欠かせない。来シーズンのドライバーラインナップが続々と決まる中,F1チームの裏方であるテストドライバーの就職活動も忙しくなってきた。チームにとっても,優秀なテストドライバーの確保は重要な問題であり,金の卵を発掘する眼力が求められる。ヘイキ・コバライネンのレギュラー昇格が決まっているルノーは,現トヨタのテストドライバーであるリカルド・ゾンタと,今シーズンGP2ランキング2位のネルソン・ピケJrを就任を発表した。フェラーリ&マクラーレンは,今シーズンと大きく変動することはないと思われるが,中堅以降のチームのラインナップはこれから本格化することになる。

 まず注目されるのはトヨタである。昨日,長年裏方としてチームを支えていた,オリビエ・パニスの引退が発表された。ゾンタもチームを離れるので,トヨタのテストドライバーは現在空席の状態にある。そこに名前が浮上しているのが,現SAF1のサードドライバーを務めるフランク・モンタニーがである。テスト経験豊富なモンタニーの加入は,トヨタとしても歓迎するものであろう。TDP(トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム)の一員で,現在ユーロF3を戦っている,平手晃平,中島一貴,小林可夢偉の日本人トリオも,来シーズン中に一度はテストドライブのチャンスを与えてもらいたいものである。

 ホンダは依然として見えてこない。現在第3ドライバーを務めているアンソニー・デビッドソンは,来シーズンSAF1への加入が以前から噂されている。ニック・フライ代表も,「アンソニーにはSAF1でドライブしてほしい」と,移籍に前向きな発言をしており,実現の可能性は高い。そうなるとジェームス・ロシターが後任候補となるだろうが,トップチームのドライバーと比較すると若干見劣りする。トヨタもそうだが,ホンダもF3やGP2を戦う有望株を積極的に起用し,育成しようとは考えないのだろうか。デビッドソンに6年間もテストドラーバーを任せっきりにし,次世代のドライバーを育成しなかったツケを払わされるときが来るかもしれない。

 そう考えると,先見の明を持ってテストドライバーを起用しているのは,旧ザウバー時代から新人発掘に秀でているBMWザウバーであろう。今季はロバート・クビサという超新星を発掘したが,その後任がまたも驚異的な能力を発揮しているセバスチャン・ベッテルである。ミッドランド~スパイカーも,積極的に若手を起用している。今シーズンも3人の第3ドライバーを起用したが,印象的な走りを披露していたエイドリアン・スティールを日本GPで再起用。さらに中国GPではGP2ランキング3位のアレクサンドレ・プレマを,最終戦ブラジルGPでは,同6位ののアーネスト・ビソを,第3ドライバーとして起用することを予定している。SAF1もこれに続いてほしいが,まずは生き残ることが先決かなぁ。

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