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2006年10月31日 (火)

将来有望な若手たち

 どの世界でも若手の台頭には目を見張るものがある。ご多分に漏れずF1も,将来有望な若手がどんどん発掘されている。特に今シーズンは,ルーキーの当たり年だったと言えるだろう。GP2を征しウィリアムズからデビュー,開幕戦ではファステストラップを記録したニコ・ロズベルグ。BMWザウバーのサードドライバーからレギュラーに昇格するやいなや抜群の速さを示し,3戦目にして表彰台を獲得したロバート・クビサ。この他にも来シーズンはヘイキ・コバライネンやルイス・ハミルトン,セバスチャン・ベッテルらが,サーキットに新しい風を吹き込むことになるだろう。

 この中で一番の注目株は,マクラーレンからのデビューが噂されるハミルトンであろう。来シーズンマクラーレンに移籍するフェルナンド・アロンソは,「チームメイトは誰であろうが別に問題はない」と平静を装っているが,内心はどうだろうか。ハミルトンには「すぐにでもデビューさせるべき」という論調が強いが,テストドライバーとして経験を積ませ,その間はペドロ・デ・ラ・ロサを起用するという話もある。マクラーレンはドライバーラインナップに冒険することは希であり,他のカテゴリーでどんなに優秀な成績を収めた者でも,即F1デビューさせたことはほとんどない。1993年のマイケル・アンドレッティは,例外中の例外である。それがあったからこそ,余計に慎重なのだろうが。

 さてルーキーといえば,日本期待の山本左近。しかし彼の走りについては,評価の分かれるところである。デビュー当初はマシンに慣れるのに精一杯で,佐藤琢磨とのタイム差も大きかった。また,レースでもミスが目立ち,安定感のない走りも問題であった。それでも終盤戦になると琢磨と遜色のない速さを見せ,レースでも3戦連続完走を果たすなど,いい形でシーズンを締めくくっている。今後の課題は,琢磨となお開きがあるレース中のラップタイムを安定させることだろう。左近の魅力はなんと言っても「ポジティブ・シンキング」であり,多少のミスにも動じない左近には,その将来性を評価する声もある。問題はそのミスを,周囲がどの程度許容してくれるかだろう。

 最後に未来の日本人F1ドライバーたちについて。今最も可能性があるのは,来シーズンGP2デビューが確実な中嶋一貴と平手晃平だろう。既に二人はGP2のテストを経験しており,チーム関係者からの評価も高い。そして彼らにはウィリアムズのテストドライバーという可能性もある。と言うのも,現在ウィリアムズのテストドライバーはナレイン・カーティケヤンだけであり,その契約にはリザーブドライバーは含まれていない。トヨタがここに中嶋か平手を送り込む可能性は強い。トヨタのテストが噂される小林可夢偉も含め,「トヨタ三銃士」の将来も楽しみである。ところでホンダの若手はどうした!?

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受信: 2006年10月31日 (火) 21時22分

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