« ワークス最下位はどっちだ!? | トップページ | 絶対皇帝の院政? »

2006年10月17日 (火)

極楽鳥たちの衣替え

 極楽鳥という鳥がいる。パプアニューギニアなどに生息するその鳥は,信じられないほど美しい体毛を持ち,自らの存在を周囲にアピールしている。F1マシンも時折極楽鳥に例えられる。その色鮮やかなカラーリングで周囲の注目を集めるのも,極楽鳥と同じである。来シーズンはタバコ広告の全面禁止に伴い,長年F1の台所を支えていたタバコマネーがほぼ撤退するため,見慣れた極楽鳥たちのカラーリングは大きく様変わりする。F1マシンのデザインやメカニカルな面は大きな魅力だが,何よりそのカラーリングは,毎年見る者を楽しませてくれる。

 ルノーは,オランダの金融グループである「INGグループ」との提携を発表した。1995年からマイルドセブン・ブルーに彩られていたルノーは,来シーズン大きくイメージを変えることになるだろう。INGグループのコーポレートカラーはオレンジだが,契約金額が3年間で総額1億5千万ドル(約178億5千万円!)と巨額なことから,全面リニューアルのカラーリングが予想される。B.A.R~ホンダと慣れ親しんだラッキーストライクカラーも,中国GP限定の「555ブルー」と共に今シーズン限りで見納めである。最終戦のマシンには,ハートマーク上に「RACING FOREVER」と描かれている。タバコマネーというひとつの時代が終わっても,F1は形を変え走り続けていくのだ。

 マクラーレンも,来シーズンはそのイメージを一新する。現在フェラーリを支援しているボーダフォンがタイトルスポンサーとなるため,大幅なカラーリング変更がなされるはずである。ボーダフォン・レッドになるのか,それともシルバーとレッドが共存するスタイルになるのか,興味は尽きない。数々のスポンサーを獲得するチームは,その分カラーリングが雑多になる。かつてSAF1の鈴木亜久里代表が所属したラルースは,様々な小口スポンサーのニーズにも応えるため,最初からチームカラーを赤・緑・黄・紺などの組み合わせにしてあった。そのためラルースのマシンは,他チームに比べ一段と色鮮やかな,まさに「極楽鳥」だったのだ。

 しかし,ミハエル・シューマッハのF1デビューマシンとしても知られているジョーダン191は,「奇跡のカラーリング」を実現していた。タイトルスポンサーの「7up」,潤滑油メーカーの「BP」,更にシーズン途中に獲得した「富士フイルム」と,狙ったかのようにグリーンのコーポレートカラーを持つ企業からスポンサーを得ていたのだ。とはいえこれは1年限りで,翌年のジョーダンは,「SASOL」の鮮やかなブルーを纏っていたが。金の切れ目が縁の切れ目。年明けには衣替えを終えた極楽鳥たちが,サーキットに羽ばたきだすだろう。

|

« ワークス最下位はどっちだ!? | トップページ | 絶対皇帝の院政? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185587/12319887

この記事へのトラックバック一覧です: 極楽鳥たちの衣替え:

« ワークス最下位はどっちだ!? | トップページ | 絶対皇帝の院政? »