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2006年11月10日 (金)

霊峰富士の麓で

 富士山は美しい。長年富士山を見続けていているが,見慣れることはあっても見飽きることはない。つい先日も富士山に足を運ぶ機会があったが,改めてその雄大さと美しさを感じることができた。霊峰富士の麓で行われる新生日本GPは,「どこまでも美しく,いつまでも感動を!」というテーマ通り,日本を代表する最高のロケーションの中で行われることになるだろう。鈴鹿という,ドライバーにもファンにも人気の高いサーキットでの開催が無くなるのは残念だが,リニューアルされた富士スピードウェイを22台のF1マシンが走る姿は圧巻だろう。日本GP観戦に二の足を踏んでいた関東圏に住むファンにとっても,距離的に近い富士であれば比較的気軽に行くことができる。

 しかし,そこに問題がある。さんざん指摘されているように,富士周辺の交通事情は最悪である。新生富士のこけら落としイベントとなった,昨年5月のスーパーGT決勝では,5万人程度の観戦者にもかかわらず,レース終了後のサーキット周辺は完全に交通マヒを起こしてしまった。高速道路に続く幹線道路はもとより,車1台がやっと通れる山道まで,ナビを頼って迷い込んだ車でごった返したのだ。交通網の整備は進めらているものの,来年秋までに全てが完成するはずもなく,3日間で28万人と予測されている来場者を混乱なく誘導するには,周辺への自家用車乗り入れを禁止する以外方法がなかった。

 今回発表された日本GPの開催要項では,会場へのアクセスを制限し,シャトルバスによる「チケット&ライドシステム」を取り入れるとしている。これは1994-95年にTIサーキット英田(現岡山国際サーキット)で行われた,パシフィックGPでも取り入れられた方法である。電車で来場する場合は,沿線の指定駅から無料シャトルバスを運行。自家用車の場合は富士裾野方面及び山中湖・河口湖方面に野外駐車場を確保し,そこからシャトルバスによるピストン輸送を行うという。さすがに今回は,パシフィックGPのような「サーキット周辺に住んでいても,シャトルバスに乗らなければならない」というようなことはないと思うが・・・。

 さて,新生日本GPでもう一つ話題になったのが,GPの開催契約に関することである。これまで伝えられていた話では,富士はFIAと5年間の開催契約を結んだと言われた。しかし実際は,正式契約が締結されたのは2007年のみであり,2008年以降の契約は承認されていないということを富士スピードウェイの齋藤明彦会長が明らかにした。富士側は再来年以降の開催を希望しているが,FIAは開催の様子を見て今後の判断したいのだろう。そうなると来年の初開催は,富士にとって絶対に失敗できないイベントとなる。FIAにも,チームにも,そしてファンにも納得できるようなGP運営は難しいだろうなぁ。

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コメント

KAZさん、こんにちは。

 今月のRacing on誌は、タイミング良く?サーキットの特集で、FSWに関する情報が沢山掲載されていました。
何故ティルケだけがサーキット建設を依頼されるのか、納得の内容で読み応えがありました(^_^)。
 富士山は霊峰の名にふさわしく、都心の汚れた空気とは全く違う、その緊張感すら漂う美しさ、清清しさは神々しくもあります。
しかしながらその麓のFSWは、KAZさんがお書きになった問題の他にも、富士周辺特有の気象的条件で、雨や霧が多く、必ずしもレースに最適とは言えません。
 なんとか成功して欲しい反面、個人的には早く鈴鹿に戻ってくれないかと、勝手な考えでいます。
首都圏でやるなら公道でやってくれないかなぁ…とか。

投稿: aqua1931 | 2006年11月12日 (日) 11時04分

 aqua1931さん,こんちには!
 Racing on誌の記事,面白そうですね。もう売ってないかぁ(TT)
 富士周辺はアクセス,宿泊施設の他にも,気候条件の問題があるんですね。富士山がよく見える,青く澄んだ空の下で開催できれば最高ですが,霧の富士は・・・。来年はとりあえず開催されますが,再来年以降は相互開催になる可能性もありますし,意外と早く鈴鹿に戻るかもしれませんね。
 首都圏での公道開催,最高に盛り上がると思いますが,なかなか認可が下りないでしょうねぇ。チャンプカーの小樽GPも,色々と大変みたいですし。でも見てみたい!また色々と教えてください!ではでは。

投稿: KAZ | 2006年11月12日 (日) 15時20分

KAZさん、またまたこんにちは。

 Racing onは、当方のようなオジサン向けに特化したレース誌ですから、その手の方にはたまらんものがあります(苦笑)。そんなに売れる雑誌ではありませんから、大きな書店ででも、内容をご確認されてからどうぞ。(面白さはそれぞれですので…)
それでもKAZさんにお教えするなどとは、恐れ多い事です。
なんだか最近は往復書簡の様になってしまっていて、恐縮です。今後ともこれに懲りずに(ヲイヲイ)宜しくお願いいたします。

公道GPですが、WRC北海道が実現できたのですから、決して不可能ではないと思います。特に財源不足の自治体あたりは狙い目なのでは?
 富士の雨や霧ですが、ベルギーのスパウェザーの様に名物にでもなれば、問題ではないのかもしれませんが、時として危険をもたらしますので…。

投稿: aqua1931 | 2006年11月13日 (月) 11時24分

 aqua1931さん,こんちばんは!こちらの記事にもコメントありがとうございました。
 Racing on誌,昔はよく買っていたんですが,最近私の住んでいる地域では売ってないんですよねぇ。あきらめずに探したいと思います。
 公道GPは財源不足の自治体には起爆剤になるでしょうね。チャンプカーの小樽GPも,町おこしを狙ったものですが,色々と戦わなくてはいけない相手がいるみたいですね。WRCの開催で盛り上がる北海道に,もう一つのカテゴリーが増えるかどうか・・・。首都圏開催も実現してほしいですが,東京はまずオリンピックなのかな?
 またよろしくお願いします。ではでは!

投稿: KAZ | 2006年11月14日 (火) 18時53分

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