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2006年12月 5日 (火)

「合格通知」から見えるもの

 師走ともなると世間もだいぶ慌ただしくなるが,忙しいのは大人たちばかりではない。入試を控えた受験生たちも,最後の追い込みをかけ始める時期である。遙か昔に受験生だった記憶をたどると,この時期が正念場だったことを思い出す。そして,その先にあるものは,合格発表での悲喜交々である。最近は郵送で結果を知ることも多いが,たった一枚の紙にかかれていることが,人生を分けることになるのだから,受験生が必死になるのも当然である。先日FIAからは,「F1版合格通知」とも言える,来シーズンの暫定エントリーリストが発表された。

 「エントリーリスト」という言葉を聞くと,昨年の12月1日を思い出すF1ファンも多いのではないだろうか。今シーズン我々のハートを熱くさせてくれたSAF1が,一度は悪夢を見た日である。その日,フランス・パリから東京のSAF1事務局に送られてきた1枚のファックスに,「スーパーアグリ」の文字はなかった。参戦保証金の支払いが遅れ,エントリーが認められなかったのだ。その後のSAF1スタッフの苦労は,ここに記すことはできないほど過酷なものだっただろう。しかしそれから4ヶ月後,SAF1は「奇跡の参戦」と呼ばれる開幕戦を迎えることになったのは,もはや誰もが知るところである。

 さて,このほど発表された暫定エントリーリストには,来シーズンのドライバーとカー№,チーム名称などが記されている。栄光の№1は,ルノーからマクラーレンに移籍するフェルナンド・アロンソが付ける。基本的に各チームのエースが若い№を付けるのだが,フェラーリはミハエル・シューマッハが付けていた№5を,キミ・ライコネンにではなくフェリペ・マッサに与えたのが面白い。来季への期待を込めたものか,ウィリアムズのニコ・ロズベルグも若番を付けている。ルーベンス・バリチェロのラッキー№が11だったため,エース№を譲っていたジェンソン・バトンだが,来季はいよいよエース№の7。果たしてこの「ラッキー7」が,バトンに幸運をもたらかどうか・・・。

 最後に2年目のシーズンを迎えるSAF1は,今回しっかりとエントリーリストに記載されている。№22が佐藤琢磨,№23がアンソニー・デビッドソンというのは順当なのだが,ここで気になるのは「TBA Super Aguri F1 Team」というチーム名称である。通常,チーム名の先頭には,基本的にタイトルスポンサーが記される。と言うことは,来シーズンのSAF1には,タイトルスポンサーが存在することになる。具体的な企業名は不明だが,鈴木亜久里代表も交渉をしていることをにおわせている。ボーダフォン・マクラーレン,INGルノー,AT&Tウィリアムズ・・・。来季に向け,新タイトルスポンサーを獲得したチームに,SAF1も是非仲間入りしてもらいたい。

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