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2007年1月24日 (水)

シャシー問題の着地点

 「2度あることは3度ある」という言葉が示すように,どういうわけか悪いニュースは続いてしまうことが多い。昨日の「SA07クラッシュテスト不合格」に続いて,またもSAF1にとって悪いニュースが飛び込んできた。以前から懸案となっていたSAF1とトロ・ロッソのシャシー問題が,再び暗礁に乗り上げてしまったのだ。両チームの手法に対し,強く反対姿勢を示しているスパイカーのコリン・コレス代表は,「問題が解決されなければ調停も辞さず」という立場を崩していない。先週16日に行われた代表者会議では,この問題に対する解決策を模索するため,FOMのバーニー・エクレストン会長が妥協案を提示したが,これも全チームの同意が得られなかったと伝えられている。

 シャシー問題に関しては,もうずいぶん長い時間議論が続いているのだが,未だに有効な解決策が見いだされていない。以前「シャシー問題へのアプローチ」でも述べたように,新型車に対するSAF1とトロ・ロッソの手法には明らかな違いがあるものの,両チームともマシンの知的所有権が第3者にあることを主張している点では一致している。しかし,スパイカーをはじめとする反対チームが問題にしているのは,そんなに複雑なことではない。要するに両チームの新型車が,ホンダRA106とレッドブルRB2をベースとしていることが気に入らないのである。そして,いくら両チームがあの手この手の「裏技」を使おうとも,これだけは変えようのない事実なのである。

 開幕戦まで2ヶ月を切り,シャシー製作が進んでいる今となっては,SAF1とトロ・ロッソは自分たちの正当性を訴えるしか術がない。両チームの戦闘力が上がることで,最も影響を受けるスパイカーとしても,自チームのポジションは是が非でも守りたい。彼らが今後も強硬な反対姿勢を示すことは目に見えている。そうなってくると全会一致が大原則である代表者会議では,これ以上議論を重ねても解決する可能性は低く,今後シャシー問題が議論されることはないだろう。現時点に於いて最も可能性が高いのは,このまま解決策が見つからないまま,開幕戦を向かえることである。

 混迷を極めるシャシー問題が行き着く先は,一体処なのだろうか。開幕戦前にFIAが何らかのアクションを起こさないければ,SA07とSTR2は開幕戦オーストラリアGPに運ばれることになる。そこでの車検で違法と言われれば,両チームは開幕戦に出走することはできない。そんなことになれば,両チームがダメージを受けることはもちろんのこと,F1自体のイメージダウンも避けられない。解決のためにエクレストン会長が乗り出していることから見ても,FIA&FOMとしてもこの問題の着地点を探しているのは間違いない。2度あることは3度ある・・・。明日は悪いニュースがないことを祈ろう。

参照リンク:@nifty F1通信

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コメント

ほんまに・・・スカイパーは、SAF1を気に入らないのでしょうなぁ~(=・m・)クスッ。。。

投稿: 天使な悪魔。。。 | 2007年1月24日 (水) 22時05分

スカイパーの僻みですわねぇ~^^(笑)。。。

投稿: 天使な悪魔。。。 | 2007年1月24日 (水) 22時15分

 天使な悪魔。。。さん,コメントありがとうございます。
 ご自身のブログでも指摘されていましたが,カスタマー・シャシーを使うとは一言も言ってないんですけどね(^^;)明らかにアプローチの異なるSAF1とトロ・ロッソが一緒にされているのがどうも・・・。FIAがいずれ適切な着地点を示すでしょうね。ではでは!

投稿: KAZ | 2007年1月25日 (木) 13時35分

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