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2007年1月22日 (月)

脱欧州化は加速する

 国際人・地球人がもてはやされている昨今だが,いざ海外に出ると自分が日本人であることを痛感する。いかに国際人を気取ろうと,海外の人々から見れば我々は純然たる日本人である。ならば,日本人である自分のアイデンティティーを示すことが,最も自分をアピールできる方法なのかもしれない。さて,F1ドライバーたちも,母国でのGPには特別な想いを持っている。もっとも全てのF1ドライバーに,母国GPがあるわけではない。昨年F1に参戦したドライバーのうち5人は,母国でのF1開催がなかった。逆に母国人ドライバーが参戦していないもののF1が開催されてた国は,バーレーン・マレーシア・トルコ・ハンガリー・中国と,最近はF1開催地が広域化する傾向にある。

 元来F1は,欧州貴族たちのお遊として始まったのだが,今やオリンピック・サッカーワールドカップと並び,ビッグビジネスを生み出す国際的なスポーツである。F1の興行を取り仕切るFOMのバーニー・エクレストン会長は,新たなビジネスチャンスを求めて,世界各国のサーキットと交渉を続けている。すでに2008年から韓国でのGP開催が約束されており,インド・シンガポールなども2009年からの開催を目指している。マレーシアは採算がとれないとして,2010年からのGP開催が微妙な情勢になっているものの,成長著しいアジア各国でのF1開催は,今後確実に増えると予想される。

 そんな中で最近注目されているのが,アラブ首長国連邦など,中東の国々である。豊富なオイルマネーを武器に高い経済力を持つ中東の国々は,近年F1への関わりを深めてきている。昨年はエミレーツ航空がマクラーレンに,今季はムバダラ開発がフェラーリのスポンサーとして名乗りを上げた。マクラーレンに至っては,株式の30%をバーレーンの持ち株会社が獲得するなど,今やオイルマネーはタバコマネーに変わりF1の台所を支えようとしてきている。アラブ首長国連邦の首都アブダビでは,2月3日に「F1ストリート・フェスティバル」を開催される。各チームにはエクレストン会長から強い参加要請があったと言われており,いかに中東を重要視しているかがが伺える。

 ヨーロッパでも新たな開催地が噂に挙がっている。先日マクラーレンがド派手な新車発表会を行ったバレンシアは,ストリートコースとして新たなスペインGPの候補地として考えられている。また,ギリシャでもF1開催を視野に入れた新サーキット建設の動きが高まってきており,今後F1の開催地はより広域化することが考えられる。開催地が増えるたびに,エクレストン会長の懐には莫大な収益が転がり込む。とは言え世界各国を転戦するF1は年間最大20戦が限度だろうから,伝統ある欧州のサーキットも安穏としてはいられない。それでもF1の脱欧州化は,間違いなく加速するだろうが・・・。

参照リンク:@nifty F1通信

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