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2007年1月18日 (木)

化けるのはどこだ!

 今までノーマークだった人間が急に力を付けてくることを,俗に「化ける」と言う。人間には人生の中で急激に成長する時期があり,それが顕著な場合が「化けた」状態である。F1ドライバーやチームでも,時々こういったケースを目にすることがある。2004年のB.A.Rホンダなどは化けたチームであっただろうし,昨年フェラーリという勝てるマシンを手に入れ,2勝を挙げたフェリペ・マッサも,ある意味化けたドライバーであっただろう。オフシーズンテストが再開したスペイン・へレスでも,あるチームが昨年とは打って変わった化けた走りを披露している。2年目の飛躍が期待されるSAF1である。

 昨日のへレスでは,新型車R27をデビューさせたルノーのジャンカルロ・フィジケラとヘイキ・コバライネン,昨年型のFW28Bを駆るウィリアムズの中嶋一貴,そしてSAF1のアンソニー・デビッドソンがテストを行った。4人のタイムは0.5秒以内と接近しており,今季がより接戦となることを予感させている。初日から113周を順調にこなしたデビッドソンの1'20"266というタイムは,トップのフィジケラからコンマ1秒と遅れていない。デビューしたてでイニシャルセットもできていないR27と,実質RA106であるインテリムカーを直接比較することは意味をなさないかもしれないが,今季のSAF1が昨年よりも速さを増すことは紛れもない事実だろう。

 もう一つ注目すべきは,一貴のタイムが安定してきていることである。昨年末に行われたウィリアムズでの初テストは,エンジントラブルにより僅か16周で打ち切られてしまい,満足なパフォーマンスを示すことはできなかった。しかし,それ以降のテストでは,各チームのレギュラードライバーと比較しても,遜色のないタイムを残している。ロングランでのラップタイムも安定しているという一貴は,TDP三銃士の長兄として,今季中のグランプリ・デビューも視野に入れているはずである。その為にはまず,同じテストドライバーであるナレイン・カーティケヤンを上回る必要があるだろう。

 さて,一方のバレンシアでは,マクラーレンのフェルナンド・アロンソが,注目の新型車MP4-22を初ドライブしている。マイナートラブルによりテストは途中で打ち切られたものの,いきなりのトップタイムはさすが王者アロンソである。アロンソは昨年12月に一度MP4-21をテストしており,正常進化型のMP4-22に戸惑うこともなかったようである。同じくバレンシアで新型車F1.07のテストを続けているBMWザウバーも,順調にテストプログラムを消化している。「何も不具合がないのでかえって妙な感じがする」と言うニック・ハイドフェルドも,新型車への手応えを感じているようだ。来週も新型車の発表ラッシュ。果たしてどのチームが化けてくるのか?オフテストから目が離せない。

参照リンク:@nifty F1通信

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