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2007年2月28日 (水)

冷静と情熱のあいだ

 忙しく駆けずり回ってる時にかぎって,新たな問題が起きてしまうことは多い。「仕事には順番をつけろ」と言われるが,自分が切羽詰まってしまうと,なかなか思い通りに事は進んでくれない。そんな時は,いい意味で諦めることも肝心である。腹をくくって,今自分が何をすべきかを冷静に考えれば,自ずと答えは見えてくる。さて,開幕戦を2週間後に控えた昨日,オフシーズン最後の合同テストが,バーレーン国際サーキットで再開された。今回もウィリアムズとスパイカーを除く9チームが参加し,新型車の開発に余念がない。1チームを除いては。そう,我らがSAF1である。最後の合同テストに新型車SA07の投入を期待していたが,今回もチームが走らせたのはインテリムカーだった。

 マシンの外観は,先週アンソニー・デビットソンが走らせたものと,大きく変更されたところはない。サイドポッド前端のカーリーフィンや,エントリーダクトの形状も同様である。これも前回からだが,プロモーショナル・パートナーである「SAMANTHA KINGZ」のロゴが,マシンから消えている点も気になる。SA07に関しては,情報が錯綜しており,ニュースソースが同一の記事であっても,内容に若干の違いが出ている状態である。クラッシュテストについても,既に合格したという情報もあれば,今週再度実施されるという記事もある。いずれにせよ,新型車の開発が遅れているのは事実である。

 チームによれば,この3日間のバーレーンテストが,開幕前最後のテストになる見通しだという。しかし,開幕戦に新型車を投入するのであれば,仮にこのままバーレーンではインテリムカーでテストを続けたとしても,来週中にはSA07のシェイクダウンを行わなければならない。であるならば,一体どこでシェイクダウンを行うのだろうか。佐藤琢磨は以前,シルバーストーンで直前テストをする可能性を口にしていた。それが可能であれば,3月12日に東京で予定されている新車発表会には間に合わなくても,開幕戦をインテリムカーで走るという最悪の事態は避けられる。そもそもインテリムカーのモノコックは,FIAによるクラッシュテストを受けていないはずであり,このマシンでレースを走ることはできないか・・・。

 遅れに遅れている新型車のデビューとは裏腹に,バーレーンでのSAF1は,淡々とデータ収集を行っている。今月14日のバルセロナ以来,2週間ぶりのテストとなった琢磨は,マシンのセットアップとブリヂストンタイヤの評価を中心に,合計75周を重ねている。テストを取り仕切る,グラハム・テイラー/チーフ・エンジニアも「いたずらに周回数を重ねるよりは,その質に重点を置いた」と語っており,新型車が手元にない以上,インテリムカーで自分たちができることを冷静に判断し,実行しているのだろう。「情熱」が最大の武器であるSAF1だが,今は「冷静と情熱のあいだ」でテストを行いながら,新型車を待ち続けている。

参照リンク:FMotersports.nifty F1通信

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2007年2月27日 (火)

世界最速の「地球」

 グーグル・アースの画像を見ていると,改めて地球の緑が少なくなっていることを感じる。そこに映し出されているのは,青い海と緑の大地に覆われた星ではなく,至る所で砂漠化が進み,赤茶けた大地が点在する星である。1997年に地球温暖化防止京都会議が開催され,二酸化炭素削減に向け各国の目標を数値化した「京都議定書」が結ばれてからも,CO2は減るどころかますます増え続けている。大量の化石燃料を消費し,排気ガスを撒き散らしながらサーキットを走り回るマシンなど,環境保護とは対極に位置する存在として見られてしまう。F1が時代にそぐわない恐竜となるのも,時間の問題であった。

 しかし,環境をテーマにしたホンダの新コンセプトは,このイメージを払拭するきっかけになるかもしれない。スポンサーロゴの露出を廃し,地球をイメージした新しいマシンカラーリング。パートナー企業に対する,マシン&ロゴ使用のライセンス化とマーケティングツールとしての活用。ウェブサイト上で,マシンのピクセルを購入することにより参加できる,環境チャリティー。サイモン・フラー氏の19エンターテイメント社が提案したこれらのビジネスモデルは,どれも今までにない斬新なマーケティング戦略であり,全世界で注目されているF1だからこそできる,環境問題への新たな取り組みである。

 最も注目されたのは,マシンのカラーリングであった。当初は,マシンのカラーリングが環境をテーマにグリーンになると聞いても,何らかの企業イメージは残るものと考えていた。しかし,発表されたマシンには,青い海と緑の大地が描かれているのみであった。このコンセプトに賛同し,新たにホンダと契約した企業はまだしも,F1マシン=スポンサー・ロゴという固定観念がある既存のスポンサーに理解を求めることは,なかなか難しかったと思われる。ホンダのニック・フライ代表も「ほとんどの人の反応は,最初はショックそのものだった」と話している。しかし,最終的には昨年のスポンサー31社のほどんどが,この先進的な手法に協力してくれたという。

 ホンダが「環境の大切さ」という至極当たり前の,それでいてなかなか実現の難しいストーリーを伝えるために,F1というツールを選ぶことは,ごく自然な発想と言える。「燃費性能こそ環境性能」というコピーが示すように,ホンダは長らく環境問題に積極的に取り組んできた。更に,タバコという人体にも環境にも,決して無害とは言えないブランドがチーム去ったことも,このコンセプトを推し進めるきっかけとなったのだろう。環境問題に取り組むことにより,今までF1に関心を寄せていなかった企業から,新たなパートナーシップを得ることもできる。青い海と緑の大地を身に纏った,世界最速の「地球」キャンペーン・マシンは,間もなくサーキットを走り出す。

参照リンク:FMotresports.nifty F1通信

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2007年2月26日 (月)

SAF1最大の武器は・・・

 休み明けの月曜日ほど,調子の上がらない日はない。これから始まる1週間が,どれだけ希望に満ちていようと,やはり休日の方が遙かに心を落ち着かせてくれる。そんな月曜を更にブルーにしてしまうエントリーを,今日は書かなければならない。波乱の1年目とは異なり,昨年中にドライバー・ラインナップを発表するなど,2年目の飛躍に向けて準備万端のはずだったSAF1。しかし,現実はそう甘くはなかったようだ。開幕戦まで半月余りと迫った中で,SAF1はドライバー・マシン・スポンサーという「3本柱」に,それぞれ問題を抱えたままでいる。

 まず,早ければバーレーン合同テストに登場すると見られていた新型車SA07だが,autosport.comによるとその製作が遅れており,3月12日の体制発表会にも間に合わない可能性があるという。その理由として,先月クラッシュテストに不合格となってしまった影響を挙げている。鈴木亜久里代表が「2007年のクラッシュテストにも対応できる」と話していた通り,SA07のモノコックはインテリムカーと同一だったはずである。しかし,シャシー問題の過熱化により,マシン各部にRA106とは異なると思われるような修正を施さなければならなくなった。マーク・プレストン/テクニカル・ディレクターの「僕らだって毎日混乱している」と言う言葉が,新車開発の迷走を物語っている。

 SAF1の悩みはマシンだけではない。未だ何の発表もないスポンサーの問題がある。2007年のエントリーリストに,「TBA Super Aguri F1 Team」とあったことから,待望のメインスポンサーが得られるものと思われていた。しかし,80億円とも言われる今季の活動資金は,亜久里代表自身が「一生懸命スポンサー活動しているけど,まだまだ足りない」と,AUTO SPORT誌のインタビューでも話していた通り,今季1年を戦える目処が立っていないと見られている。メインスポンサーが決まらなければ,当然マシンのカラーリングも決まらない。亜久里代表が「決まったら,あっと驚く」と話していたスポンサーは,もう過去の話になってしまったのだろうか。

 マシン・スポンサーと比べれば,ドライバーの問題はさして大きくない。ギド・ヴァン・デル・ガルデの「二重契約」は,既に契約承認委員会(CRB)の手に委ねられることとなる。しかし,CRBがどのような判決が下されよとも,チームは山本左近を有しているのだから,いつまでもヴァン・デル・ガルデに固執する必要はないだろう。幸いにも,佐藤琢磨とアンソニー・デビッドソンのレギュラードライバーとチームスタッフは,開幕戦を前に高いモチベーションを維持している。SAF1最大の武器とも言えるこの「情熱」で,何とか問題を払拭してもらいたいが・・・。

参照リンク:@nifty F1通信

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2007年2月24日 (土)

ワンメイクは超接戦!

 久しぶりの休日にのんびりしようと思い,向かった行き先は何と職場・・・。何とも情けない休日だが,これはこれで楽しみもある。喧噪に包まれた我が家や,ウィークデーの職場とは異なり,休日の職場では誰にも邪魔されることない。コーヒーを飲みながら,静寂に包まれた環境で,一人キーボードをたたくことができるのだ。さて,ドライバー達の職場であるサーキットにはここ数日,エキゾースト・ノートが響き渡っている。F1ではバーレーン合同テストが2日目を迎え,各チームとも開幕戦を前に熱のこもったテストを続けている。しかし,それに勝るとも劣らない超混戦のテストが行われているのが,フランス・ポールリカール。「F1予備校」GP2の合同テストである。

 今季GP2に参戦する日本人ドライバーは3人。まず注目が集まっているのは,TDP三銃士の長兄で,DAMSからエントリーする中嶋一貴である。久しぶりのGP2ドライブとなる一貴は,「長いこと乗っていないので,GP2がどんなだったか忘れてしまっているので,ちょっとずつ気をつけながらやろうと思います」と話していたとおり,初日の22日はタイムシートの中段に位置していた。しかし2日目となる昨日は順調に周回を重ね,最終的にトップARTのルカ・ディ・グラッシから約0.4秒遅れの6番手に浮上。徐々に,F1からGP2モードに切り替わってきているようである。

 三銃士の次兄,トライデントからエントリーする平手晃平も,まずまずの速さを見せているようだ。初日の午前中に8番手タイムを記録した晃平だったが,午後は雨により,2日目の午前中はトラブルにより,周回数を伸ばすことができなかった。しかし,天候の回復した2日目の午後にはトータル45周を走り,一貴に僅差で続く7番手となっている。対照的に心配なのが,BCNコンペティションから参戦する山本左近である。今回がGP2初ドライブとなる左近は,まだマシン特性をつかみ切れていないのか,初日・2日目とも最下位に沈んでいる。参戦決定が遅くなってしまったのは痛いが,GP2はテストが少ないだけに,早く本来の速さを発揮してもらいたいものである。
 
 一方,昨年まで2年間,DPRからGP2を戦ってきた吉本大樹は,今季チーム5ZIGENからフォーミュラ・ニッポンへの参戦が決まっている。ディレィシヴ・EMSと,マネージメント会社が次々に解散するという不運に見舞われた大樹。しかし,GP2もフォーミュラ・ニッポンも,共にハイレベルなカテゴリーである。彼には日本で心機一転,再出発を期待したい。それにしても,1秒以内に20台がひしめき合うという超接戦は,ワンメイク・カテゴリーらしい混戦だが,GP2で昨年・一昨年とあった,「あるチームのマシンだけが異様に速い」という状況は避けてもらいたいなぁ。

 参照リンク:@nifty F1通信

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2007年2月23日 (金)

砂漠が「熱く」なってきた

 気温21℃~26℃,路面温度23℃~33℃,快晴。合同テストが始まった,バーレーン国際サーキットの気候である。いかに日本で記録的な暖冬が続こうが,砂漠のど真ん中に位置するバーレーンには叶わない。開幕戦オーストラリアGPを3週間後に控えた昨日,シーズンオフ最後の合同テストとなる,バーレーンテストが始まった。各チームとも,ヨーロッパでのテストで得られたデータを元に,アップデートしたマシンを持ち込んでいる。今までショート・スティントを繰り返してきたチームも,レースに備えたシミュレーションを行うだろうから,一発とロングラン,両方の速さが浮き彫りになるだろう。

 初日タイムシートの上位を独占したのは,昨年もバーレーンでのテストを行っていたフェラーリ勢。フェリペ・マッサとキミ・ライコネンのタイム差も少なく,昨年のポールタイムに迫る勢いである。ワンメイクタイヤと回転数が制限されたエンジンにより,ラップタイムは低下するものと思われていたが,FIAの目論み以上に各チームの開発スピードは速いようだ。ロング・ホイールベース化したことが仇となり,十分な速さを発揮できていないと言われていたF2007も,今のところ一発・ロングラン共にタイムはいいようである。後は,シームレス機構となったギアボックスの信頼性確保が重要課題だろう。

 久しぶりにタイムシートの上位に顔を出したのが,オフシーズンテストで「不気味な遅さ」を見せていたホンダである。ジェンソン・バトンは,リアサスペンションなどがアップデートされたRA107を駆り,エアロテストを中心にトータル84周を走行。一方のバリチェロはロングラン中心のプログラムを担当した。徐々に速さを見せ始めているホンダだが,ドライバーのコメントは今ひとつ歯切れが悪く,バトンに至っては「トップチームほどの速さを持ってはいない」と,異例のチーム批判ともとれる発言をしている。設計思想がをRA106から大幅に変わったことにより,強さもあるが弱さも残るRA107。それだけに,もしかしたらシーズン中の「伸び代」は,トップチーム以上になるかもしれない。

 ここバーレーンテストから「レース・スペック」を投入するとしていたSAF1は,依然としてインテリムカーでの走行を続けている。しかしながらマシンの各パーツは,少しずつ形状を変えてきている。中でもエアインテークの開口部は下部の抉りが強くなり,ルノーR26風のデザインに変化している。SA07は,ハイエントリー・ローバックダウンを強くしているRA107とは,異なる空力処理を狙っていくのだろうか。マーク・プレストン/テクニカル・ディレクターの言う「同じ部品はいろいろあるけど,違わなければならない部分は違うようにしてある」が,インテリムカーからSA07になる中で,どのように変身していくのか興味は尽きない。いよいよ砂漠が「熱く」なってきた。

参照リンク:@nifty F1通信

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2007年2月22日 (木)

狸と狐の新たな噂

 狸と狐は,人や物に化けることができる「変化の術」を使うと,日本民話の世界では言われている。狸と狐に関するエピソードは非常に多く,それぞれが異なる性格の動物として描かれている。魑魅魍魎が棲むF1界にも,もちろん狸と狐は暮らしている。長くF1界に住み続けている古狸,マクラーレンのロン・デニス代表と,F1界と外界を行ったり来たりしている狐,プロドライブのデイビッド・リチャーズ代表である。お互い腹の内を見せることのないこの二人に関する話題は,以前「狐と狸の化かし合い」で書いたが,今回はこの狸と狐が新しい動きを始めたようである。

 まず,デニス代表に関しては,「プロドライブを買収するのではないか」という噂が出ている。周知の通りプロドライブは,2008年からのF1参戦に向け準備を進めている。プロドライブは来季からカスタマー・シャシー制が始まる事を前提として,マクラーレンとメルセデスからシャシーとエンジンの供給を受けるものとされている。しかし将来的には,このチームをデニス代表が買い取り,マクラーレンからは手を引くのではないかというものである。この噂の背景として,マクラーレンの株式はダイムラー・クライスラーと,バーレーン政府の持株会社であるムムタラカトがその大半を占めており,デニス代表が「マクラーレンへの関心を失いつつある」と報じている。

 一方リチャーズ代表には,「アストン・マーチンを買収するのではないか」という噂がある。世界的に有名なスポーツカー・ブランドであるアストン・マーチンは,現在フォードの支配下にあるが,これをフォードが競売にかけている。その競売に,リチャーズ代表が投資家と組んで入札しようと言うのである。元々プロドライブとアストン・マーチンとは深いつながりがあり,スポーツカー・カテゴリーで速さを発揮している「DBR9」の製作を請け負っている。しかし,この競売入札価格は9億ドル(約1100億円!!)とも言われており,これほどの巨額の買収となれば,プロドライブだけでどうこうできる規模ではない。以前噂になった「F1参戦権の売却」も,これと結びつけられるだろう。

 プロドライブが何のためにF1参戦を目論んでいるのか,その意図が今ひとつ掴みきれなかったが,今回の噂はこれを解決してくれるかもしれない。もちろん二つの話はあくまで噂であり,真相はまた別のところにあるのかもしれない。しかし,「火のない所に煙は立たない」と言われるように,マクラーレン,プロドライブ,アストン・マーチンの間に,何らかの動きがあることだけは確かなことであろう。リチャーズ代表とデニス代表の決定的な違いは,F1を「より大きな利益を生み出すビジネス」とだけ見ているか,そうでないかの差である。果たしてどう転ぶのか,色々と興味のある噂である。

参照リンク:@nifty F1通信

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2007年2月21日 (水)

SA07の独自性と類似性

 本当に強い者は,自分の弱点を知っている。それが自分自身で分からなければ,人が向上することはない。弱点を見つけ,自分自身を強くしようと努力するからこそ,人は成長できるのである。少し前の話になるが,先日都内で2007年のホンダ・レーシング体制発表記者会見が行われた。この中でホンダの中本修平/シニア・テクニカル・ディレクターは,オフシーズンテストでタイムの伸びない新型車RA107について,「テストタイムが速くないように,正直余りいい状態ではない」と,厳しい現状を素直に語っている。しかし,弱点が分かっているからこそ,対策も立てやすい。ホンダイズムが浸透しつつあるブラックレーでは,開幕に向け急ピッチで作業が進められているようだ。

 さて,もう一つ気になるのが,デビューが待たれるSAF1の新型車SA07である。体制発表会の中で,SAF1の鈴木亜久里代表は「見てもらえば分かる。ボクらはボクらのクルマを作っている」と力強く発言し,SA07がライバルチームから指摘されているような,カスタマー・シャシーではないことを強調している。また,ホンダのニック・フライ代表はSPEEDtv.comに対し,「彼らのマシンはホンダの昨年のマシンと違っている」としながらも,SAF1にはホンダ出身のスタッフも多いため,両チームのマシンに,いくつかの類似性があることは仕方がないことも認めている。

 一般的にSA07は,ホンダの昨年型マシン,RA106の発展系と考えられている。これは,オフシーズンテストでSAF1が走らせてきたインテリムカーが,RA106そっくりであることから予想されていることである。先週トロ・ロッソが,レッドブルRB3と瓜二つのSTR2をデビューさせたことから,「SAF1もRA107そっくりのマシンを投入するのではないか」とも噂されている。しかし,亜久里代表は以前AUTO SPORT誌の取材に対し,SA07を「去年のウチのマシン(SA06)に似ているよ」と語っており,少なくとも外観はRA106とは異なる,SAF1独自のマシンが投入されるようである。

 では,SA07はどの程度「独自性」のあるマシンなのだろうか。各チームともシーズンオフ最大の目的は,ブリヂストンタイヤに最も適した,サスペンション・セッティングを探ることだった。だからこそ,SAF1も旧型車ではなくインテリムカーで,データを取り続けていたのである。そしてこのデータは,ホンダにも提供されていることから,SA07のサスペンションも,RA107と同仕様であると予想される。従ってモノコックも,インテリムカーとほぼ同一であると考えられるのである。そして,ポール・ホワイト氏の率いるPJUUがボディーワークを担当したことで,外観上はRA106とは異なるマシンとなるのだろう。SAF1の独自性とホンダとの類似性。さてさて,どんなマシンが出てくるやら・・・。

参照リンク:F1通信 AUTO SPORT WEB

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2007年2月20日 (火)

2世ドライバーの宿命

 「親の光は七光り」という言葉が示すように,2世に対する世間の風当たりは強い。就職や昇進が本人の実力ではなく,家族や親族の力が大きく関わっているのは,今も昔もさして変わらない。しかし重要なのは,ポジションを得ることではなく,得たポジションをどう生かすかである。F1の2世ドライバーで真っ先に思い浮かぶのは,「F1侍」ジャック・ビルニューブだろう。彼は「偉大なドライバーの子息」としてのプレッシャーをはねのけ,チャンピオンとなった実力の持ち主である。そして今季も,2世ドライバーが話題には事欠かない。ウィリアムズで2年目を迎えるニコ・ロズベルグ。ルノーのテストドライバーとなったネルソン・ピケJr。そして日本期待の新星,中嶋一貴である。

 その一貴は,スペイン・バレンシアで行われた合同テストで,順調な周回を続けているようだ。昨日はレギュラードライバーのアレキサンダー・ブルツが,FW29のセットアップ作業を担当したのに対し,一貴はレース・シミュレーションを実施。初めて乗った新型車で珍しくスピンしたものの,トータル54周を周回している。一貴のテストは,このオフ既に5回目,都合7日間を数える。これは,チーム内での信頼を勝ち取っている証拠に他ならない。特にサム・マイケル/テクニカル・ディレクターは,「彼のように走れるレースドライバーを見つけるのは難しい」と,安定感あるその走りを絶賛している。

 マイケルTDは,今季GP2と重ならないいくつかのレースで,一貴を金曜日に走行させることを明言している。それが言葉通り実行されれば,早ければ開幕戦のオーストラリアから,一貴の走りが見られることとなる。一つ心配なのは,短期間でF1とGP2という異なるカテゴリーを乗り換えるという点である。双方は同じブリヂストンのコントロールタイヤであるが,タイヤの構造自体が大きく異なる為,そのドライビングに修正が必要とされる。GP2で速さを発揮したドライバーが,金曜走行でF1をドライブした場合,その実力を出せずに終わっている。一貴はその逆であり,GP2よりもF1の方が圧倒的に走行距離が長い。今後行われるGP2の合同テストにも,周囲の注目が集まる。

 一貴が将来を嘱望される中で,もうひとりのテストドライバー,ナレイン・カーティケヤンは,完全に存在が霞んでしまった。本人はインドGP実現のため,是が非でもF1に残りたいだろうが,現実的にはA1など他のカテゴリーへ進むしか,道は残されていないだろう。本来ウィリアムズは,これほど一貴が安定した速さを発揮するとは,思っていなかったはずである。一貴のウィリアムズと契約に,トヨタの存在があったことはもちろんなのだが,一貴は得たポジションを着実に自分の物にし始めている。日本人2世ドライバーは,親の七光りなどではなく実力で,F1デビューを果たそうとしている。

参照リンク:@nifty F1通信

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2007年2月19日 (月)

辛口ジャックと謙虚なアロンソ

 評価するには,それなりのデータが必要になる。自らの主観だけで人を判断するようなことは,その人の本質を見抜けない危険がある。そして多くの人は,自分以外の他者を評価することは好んでするが,自分が評価されることを嫌うものである。昨年途中で,事実上のF1引退に追い込まれたジャック・ビルニューブのドライバー評が,なかなか面白い。最近はレーシング・ドライバーとしてより,ミュージシャンとしての活動が多いビルニューブ。穏やかな環境の中で,少しは角が取れた発言をするのかと思いきや,今回も彼の歯に衣着せぬ発言は,現役時代から何ら変わったところはない。

 まずはフェラーリに移籍し,フェルナンド・アロンソのライバルと目されるキミ・ライコネンについて「ドライバーパッケージとして過大評価されている」と,厳しい言葉で表している。ビルニューブによれば,マシンを速く走らせることだけで,チームのことを考えていないライコネンは,勤労態度がいいかげんであるため,アロンソと同レベルになることはないそうである。確かにライコネンは,「気になるのは仕事が終わる時間だけ」と本人も話しているように,ビルニューブの言うような「勤労意欲の欠損」があるかもしれない。フェラーリに於いても,自分のやり方を変えないことを宣言しているライコネンだが,果たしてビルニューブの予想通りになるかどうか。
 
 チームメイトに厳しいことで有名なビルニューブであるが,ザウバー時代に共に走ったフェリペ・マッサには,「偉大なドライバー」と最大級の賛辞を贈っている。マッサを「知的で,才能があり,速い」とした上で,ミハエル・シューマッハ引退後のチームリーダーを引き継ぐのは,ライコネンではなくマッサであると予想している。昨年2勝を挙げ,時にミハエル・シューマッハを凌ぐ速さを見せつけたマッサには,周囲からも大きな期待が寄せられている。優れたマシンを得た時のマッサは,手のつけようない速さを発揮するが,そのマシンを作り上げていくことも,今季は大きな仕事になるだろう。

 ビタントニオ・リウッツィには「特別なことは何もない」。スコット・スピードには「F1ドライバーとして正当化されるようなことを,何も証明していない」。クリスチャン・アルバースに至っては「意地の悪い卑劣なドライバー」と,相変わらず言いたい放題のビルニューブ。ジャンカルロ・フィジケラを「とってもいい奴」としながらも,「既に終わっている」とバッサリ切り捨てるあたり,いかにもビルニューブらしいコメントが並ぶ。何の皮肉も込めず,思ったことをストレートに表現するビルニューブにとって,F1の世界はひどく窮屈なものだったのかもしれない。それに引き替え,フェルナンド・アロンソのコメントの何と謙虚なこと。これはこれで,本心かどうか怪しいが・・・。

参照リンク: @nifty F1通信 

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2007年2月16日 (金)

アイスマンの目的

 人は誰かと比較されることを嫌う。自尊心の高い者であればあるほど,そうであることが多い。世界最速のマシンを操るF1ドライバーともなれば,その傾向はより顕著に表れる。F1の世界にニュースターが登場した場合,決まって「第2の誰某」などと形容されることが多い。昨年,BMWザウバーでナチュラルな速さを見せたセバスチャン・ベッテルは,「第2のミハエル・シューマッハ」。黒人として始めてF1ドライバーとなったルイス・ハミルトンは,「第2のタイガー・ウッズ」。しかし,そういわれた者が返す言葉は,たいがい決まっている。「僕は僕,他の誰でもない」と。

 6年間在籍したマクラーレンを離れ,今季フェラーリでチャンピオンシップに挑むキミ・ライコネンには,当然シューマッハの影がちらつく。偉大なる皇帝の後任としてフェラーリ入りしただけに,周囲の期待も半端なものでない。しかし当の本人は「ミハエルから引き継いだことは特にプレッシャーではない」と,気にもしていない。この感情を表に出すことの少ない(出すのは大好きなお酒が入った時だけ?)フィンランド人が唯一関心があるのは,いかにマシンを速くするかという「目的」だけである。そのためにどんな「手段」を採るかは,彼自身が決めることである。そして幸いにも,ロン・デニス代表の厳格なチームとは異なり,フェラーリにはライコネンにそれを許すだけの器がある。 

 「もう現役を引退したシューマッハが,ああしていつまでもガレージに顔を出すのでは、ライコネンだって迷惑なことだろう」と,マーク・ウェバーはいらぬお世話をしていたが,ライコネンはシューマッハに対しても,特別な関心はないようだ。英Daily Mailの取材に対し「彼と前回話をしたのは,先月のマシン発表会の時。ごく普通ののことを話した」と,ドライビングやチーム運営についてのアドバイスをもらったわけではない事を話している。既にマクラーレンで,F1ドライバーとしての方向性を固めているライコネンは,フェラーリにあっても,それを大きく変えるつもりはないのだろう。従って,シューマッハのアドバイスは有用であっても,必ずしも必要なものではないのだろう。

 ヨーロッパでのテストを終えたフェラーリは,ライバルチームと同じくバーレーンでの合同テストに参加する。1月中旬にデビューした新型車F2007は,天候不順と数々のトラブルにより,これまで十分な周回を重ねたとは言い難い。しかしライコネンは,現在のポジションが一時的なものであることを理解しており,「バーレーンテストは,今季を占う上で極めて重要なものになるだろう」と,総仕上げとなるテストを重要視している。「気になるのは仕事が終わる時間だけ」と,常にマイペースな北欧のアイスマンも,そろそろ本気モードになるかな?

参照リンク: @nifty F1通信 

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2007年2月15日 (木)

テストに見る「不気味な」あれこれ

 「テストとレースは別物」「テストタイムの比較は意味がない」この時期,そんな言葉をよく聞く。F1のテストには,様々なプログラムが組み込まれており,その目的によってタイムの出方も大きく異なる。空タンクでパフォーマンス・ランを行うのと,フルタンクでレース・シミュレーションを行うのでは,同一条件であっても1秒2秒の差は簡単ついてしまう。グランプリ予選ならいざ知らず,テストで単純なタイム比較をすることは意味を成さない。しかし,頭では分かってはいても,いざ目にすると本当に自分の考えが正しいのか不安になる。物事の本質を見極められない,己の未熟さ故起こることだろう。

 さて,バルセロナで行われている合同テストは,毎日のようにトップが入れ替わる激しさである。3日目の昨日は,なんとレッドブルのデイビッド・クルサードがトップタイムをたたき出した。もちろんこれは,空タンクでのパフォーマンス・ランだろう。オーナーのディードリッヒ・マテシス氏の前で,一発の速さを示しておきたかったのか。以前「言い訳無用のレッドブル」でも述べたことだが,エイドリアン・ニューウェイの過激なデザインは,それを受け止めるだけのエンジニアリング部門の技術力が必要不可欠である。ニューウェイが在籍してきたウィリアムズ・マクラーレンと比べると,レッドブルがその点で見劣りするのは明らかである。それでもトップタイムは不気味だが。

 一方,デビュー以来目立った速さを見ないまま,ヨーロッパでのテストを終えたホンダだが,チームの首脳陣は前向きなコメントを残している。中本修平/シニア・テクニカル・ディレクターは,「エンジニアによって,テストの進め方はいろいろある」と,下位に沈んでいるタイムを気にする様子はない。レギュラードライバーのコメントを見ても,テストプログラムは順調に進んでいるようである。中本氏は以前,山口正巳氏のインタビューに「開幕戦ダメでも,シーズン中に絶対勝ちますから。開幕戦からは期待しないほうがいいかな」と,笑いながら答えていたが,その余裕がかえって不気味である。

 最後に新型車SA07のデビューが待たれるSAF1。3日目はエース佐藤琢磨が登場し,インテリムカーでブリヂストンタイヤの評価と,レース・シミュレーションを行い,精力的に128周をこなした。次回のテストは,2月22日から行われるバーレーンテストとなる。「バーレーンではレースで使うマシンをデビューさせる予定」と,琢磨が話していたことからも,ここでSA07がようやくお目見えする可能性が高い。シャシー問題に関しては,今のところ何の話も聞こえてこないが,バーレーンに行かずバレンシアでテストを行う,スパイカーとウィリアムズの動きが気になる。SA07デビューまで1週間。嵐の前の静けさも,また不気味である。

参照リンク:@nifty F1通信 

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2007年2月14日 (水)

嵐を呼ぶ?STR2

 テストとは,今まで机上で計算してきた理論を実践の場で試すことにより,様々な問題点を洗い出し,来るべき本番に備えるものである。テストならばいくら間違いを犯そうが,まだ修正が効く。本番ではなかなかチャレンジできないことでも,テストならばトライすることもできる。毎年オフシーズンは,非常にに多くの合同テストが行われるが,今季ほど混戦を予感させるテストはないだろう。ワンメイクとなったタイヤの影響もあり,各マシンのタイムが非常に拮抗していることもそうだが,どのチームも信頼性を確保しきっていないことが,単純な速さだけでは予想できない状況を生み出している。

 さて,このオフシーズンの話題を独占していた,SAF1とトロ・ロッソのシャシー問題だが,ついにその一つであるトロ・ロッソが,ライバルのひしめくスペイン・バルセロナで,「疑惑の新型車」STR2を公開した。姿を現したSTR2は大方の予想通り,外見からはレッドブルRB3とどこが異なるのか全く分からないほど,瓜二つのマシンとなっている。このSTR2は走りではなく論争で,嵐を呼ぶことになるのは間違いないだろう。もちろん搭載しているエンジンの違いもあり,細部には異なる部分を見つけられるのだろうが,それを以て「STR2とRB3は,同じマシンではない」とゲルハルト・ベルガ/共同オーナーがいくら主張しても,周囲が納得できるものではないだろう。

 新型車の公開と併せて,トロ・ロッソは,今季のドライバーとしてヴィタントニオ・リウッツィを起用することを明らかにしている。トロ・ロッソで2年目のシーズンを戦うリウッツィは,早速STR2のシェイクダウンを行う予定であったが,テスト終了直前にコックピットに乗り込んだものの赤旗が出てしまい,結局初走行は明日にお預けとなっている。一方で,もうひとりのドライバーは,依然として未定とされている。しかし,チームと交渉をしていた前スパイカーのティアゴ・モンテイロが,「残念だけど,僕が今季F1で走る場所はなくなった」とシート獲得競争に白旗宣言をしたことから,契約交渉が大詰めとなっている,スコット・スピードの続投が最有力と見られている。

 トロ・ロッソがSTR2をデビューさせたことにより,問題視されている「カスタマー・シャシー」に対して,「実物を見てから,調停に持ち込むか否かを決める」としていたスパイカー&ウィリアムズの反応が気になるところである。今後トロ・ロッソは,ライバルチームの厳しい批判にさらされるだろうから,それに対し「引き返したくても引き返せないところまで進んでしまった」と,開き直りの境地に達しているベルガー氏が,どのように反論してくるのかも興味がある。これで新型車を発表していないのは,SAF1を残すのみ。今更じたばたしても仕方ないだろうから,大人しく成り行きを見守るしかないか。

参照リンク:@nifty F1通信 

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2007年2月13日 (火)

見た目も中味もカッコよく

 建国記念日を挟んだ3連休,久しぶりに表参道に出かけた。目的地はSAF1のプロモーショナル・パートナーでもある「SAMANTHA KINGZ」。店員の薦めで,佐藤琢磨がオープニング・イベントの際に購入したという,キーケースを買ってみた。色はネイビーブルーを選んだが,琢磨は渋いブラウンを購入したと話してくれた。更に面白かったのは,その店員が話してくれた,琢磨の思いがけない素顔。オシャレなイメージの琢磨だが,Samantha Thavasaの本社に来る際は「ジャージ」な事も多いらしい。少しだけ琢磨を身近に感じながら,見た目もカッコいいそのキーケースを手に店を出た。

 さて,見た目のカッコよさは,何も商品だけに限ったことではなく,F1マシンも同じである。もちろんF1マシンに求められるのは速さであり,見た目など二の次なのだが,せっかくならカッコ悪いよりカッコいい方が,ファンとしてもうれしいだろう。このほど「F1 News」が実施した「見た目がカッコいいマシン」のアンケート結果が発表された。栄えある1位はフェラーリで44.8%,これにマクラーレンが31.1%で続く。3位のレッドブルは,大きく離れて9.7%。チャンピオンチームのルノーは6.4%に留まった。日本勢は下位に沈み,ホンダが5.7%,トヨタに至っては2.3%で不名誉な最下位となってしまった。

 もちろんこれらの結果は,F1 News読者の独断と偏見であり,タイムにはコンマ1秒も関係がない。速いマシンがカッコいいマシンになるのことが多いのだから,下位に沈んだホンダ・トヨタも気にすることはない。しかし,ウィンターテストでまずまずの速さを見せているトヨタTF107はともかく,気になるのがホンダRA107である。テストとレースは別物ということは重々承知だが,それにしてもタイムが悪すぎる。 タイヤの発熱に苦労しているとも伝えられているが,ライバルチームが着実にタイムを削ってくる中で,ホンダの悪さだけが目につく。これが真の実力でないことを祈りたいが・・・。

 一方で速さを見せているのがBMWザウバーである。新型車F1.07がデビューして以来,ウィンターテストではコンディション,ドライバーを問わず,一貫した速さを見せており,今季の台風の目になる可能性が強い。フェラーリのフェリペ・マッサも「ロングランでのペースがとても素晴らしい印象がある」と語り,ルノー・フェラーリ・マクラーレンの3強の一角を崩すのではないかと予想している。BMWザウバーのニック・ハイドフェルトは,「昨年のようなだ躍進を遂げるのは難しい」と,地に足をつけた発言を繰り返しているが,周囲の期待は高まるばかりである。見た目も中味も「カッコいい」マシンは,果たしてどれなのか。その答えが出るには,今しばらくの時間が必要だろう。

参照リンク:@nifty F1通信

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2007年2月 9日 (金)

「重い」フランクの想い

 「重い」という言葉には,様々な意味がある。①目方がある。②気分が晴れ晴れしない。③注意深く,軽々しく行わない。④体の働きや動きがよくない。⑤程度が大きい・・・。このところの私は,明らかに②である。連日のように飛び込んでくる,シャシー問題に対する報道を読んでいると,どうしても憂鬱な気持ちになってくる。昨年,大いなる希望を持って参戦したSAF1は,様々な苦境に直面しながらも,それを乗り越えてF1を戦ってきた。今季は早々と体制を決定し,テストも精力的に行うなど,順調な滑り出しが期待されたものの,このところどうも明るいニュースがない。

 そんな中で,フランク・ウィリアムズ代表が,再度カスタマー・シャシー問題について語っている。これを読んでいると,ウィリアムズ代表がいかに③な人物かが伝わってくる。彼には,「長年にわたりF1を支えてきたのは,自分たち独立チームである」という強い自負がある。それだけに,安易にカスタマー・シャシーに頼ろうとするチームが許せないのだろう。「コンストラクターであるのならば,これまでF1が何十年もしてきたように,自分のレーシングカーを作らなくてはならない。マシンを買うのであればコンストラクターではない」という言葉も,言っていることはスパイカーのコリン・コレス代表と同じなのだが,ウィリアムズ氏が言うからこそ非常に「重い」ものとなる。

 その一方で,ウィリアムズ代表はSAF1とトロ・ロッソに対し,チャンピオンシップ・ポイントなしと,分配金の取り消しを望んでいる。さらに,「彼らが何をするにしろトラックの上で我々を打ち負かすと,我々は配当金がもらえなくなる」と,商業面における非常に現実的な話もしている。カスタマー・シャシーを購入するチームはコンストラクターではないのだから,ポイントも分配金も与えるべきではないというのが,ウィリアムズ代表の主張は理にかなっている。ウィリアムズは,SAF1やトロ・ロッソ,或いは2008年からの参戦を目指すプロドライブに対して,「不公平さ」を露わにしているのだ。

 もう一つの話題が,2008年以降のカスタマー・シャシーについてである。マックス・モズレー会長のBチーム案は,プライベーターの参戦コストを軽減させることで,彼らを救済することが目的だったはずである。しかし彼らの全てが,カスタマー・シャシーを購入するとは限らない。仮にシャシーの購入が認められるようになっても,ウィリアムズだけは頑なに,コンストラクターとしての意地を貫くのだろう。そうなると,同じプライベーターでありながら,参戦コストの桁が一つ違う状況が生まれてくる。F1の伝統を守ろうとする強い信念と,自チームを存続させるための強い意志。それがなければ,F1を戦い続けることなど,とうていできないと言うことか。それにしても,彼の想いは「重い」。

参照リンク:F1通信 beatnicの密かな憂鬱

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2007年2月 8日 (木)

ベルガーの自信は何処から?

 ルールに対して従順である者と,そうでない者がいることは,どの世界にも共通することだろう。いくらルールを決めても,その内容をお互いが都合のいいように解釈すれば,同じ文言を巡って全く正反対の議論をすることになる。昨日も書いたが,コンコルド協定は,全ての署名者の共通認識を得ているわけではないようだ。SAF1とトロ・ロッソのシャシーを巡り,スパイカーやウィリアムズがまだ見ぬ「カスタマー・シャシー」の違法性を訴えている。その中にあって,未だに来季の体制を決めかねているトロ・ロッソのゲルハルト・ベルガー/共同オーナーは,自チームの合法性を確信しているようだ。

 ベルガー氏は,「法的側面やFIAの側面,コンコルド協定の言い回しも慎重にチェックした」と語り,規約の範囲内でマシン製作を進めていることを主張している。「規約の条文に従わないところは少しもない」と,あくまで強気の姿勢を示すベルガー氏だが,果たして彼の自信は,何処から出てくるのだろうか。コンコルド協定の規約に抵触しないよう,SAF1がかなり複雑な製造方法を採っているのに対し,トロ・ロッソの新型車STR2は,レッドブルのRB3を,フェラーリ・エンジンの搭載に合わせて改造したものであると言われている。もし,スパイカーのコリン・コレス代表が言うように,コンコルド協定が知的所有権の共有を禁じているとすれば,このマシンは完全に違法となる。

 いくらレッドブル・テクノロジーズという「独立企業」を立ち上げても,RB3と同じ基本設計のSTR2を走らせることはできない。それは理解できるのだが,ここで大きな疑問が生まれてくる。そもそもコンコルド協定が知的所有権の共有を禁じ,第3者企業が製造したマシンでの参戦ができないと言うのであれば,「独立企業」が製造したシャシーを使ってるレッドブルの参戦も,違法であると主張すべきではないだろうか。しかし,コレス代表の目は,レッドブルには向けられていない。「コンストラクターは単数形,すなわち知的所有権は共有できない」というコレス代表の発言は,コンストラクターの定義に対する彼なりの解釈であるのだが,それ故大いなる矛盾を孕んでいるとも言える。

 一方,SAF1の鈴木亜久里代表は,「ホンダの手を借りているが,新型車は100%SAF1」とし,佐藤琢磨も,「マシンをチームで製造しなければならないことは知っている」と語っていることからも,SAF1は第3者企業の製造したシャシーによる参戦が,違法であることを十分認識しているようだ。これが,「独立企業」レッドブル・テクノロジーズを介してマシンを製造している,トロ・ロッソと大きく異なる点である。ベルガー氏の強気発言が,彼なりのコンコルド協定解釈に基づくものだとすれば,コレス代表を黙らせるほど説得力のあるものでなければならない。見解の相違では済まされないぞ。

参照リンク:@nifty F1通信 

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2007年2月 7日 (水)

コンコルド協定が持つ力

 スポーツのルールは多くの場合,物事を管理する側が作るものであり,参加者はそれに従うことが求められる。もちろん参加者も自らの立場を守るため,管理者が決めたルールに対して,何らかの異議を唱えることはできる。そして何より重要なのは,そのルールがはっきりと公表されている点である。しかし,F1に一般常識は通用しない。FIAが定めるところのスポーティング&テクニカル・レギュレーションは,広く公表されているが,それ以外の部分は闇のままである。TV放映権をはじめとする商業的は部分はFOMが牛耳っており,賞金額やチームへの分配金額は公表されていない。

 そして,参加者であるF1チームのバックボーンは,彼らがFIA&FOMと署名したコンコルド協定である。コンコルド協定の中味は門外不出であり,それに署名した者しか内容を知ることはできない。以前,コンコルド協定の中味が部分的に公表されたこともあったが,これは現行のコンコルド協定ではなかった。現在効力を発揮しているものは,1998年に締結されたものであるとされている。現行のコンコルド協定は,2007年12月31日をもって失効するので,その後は今季中に締結されるであろう新コンコルド協定が,参加者たちのバイブルとなるはずである。

 コンコルド協定は,何か問題が起こるたびに,伝家の宝刀ごとき扱いで登場してきた。今回のシャシー問題に於いて,スパイカーやウィリアムズが反対を主張する根拠は,この協定に書かれた「コンストラクターの定義」である。スパイカーのコリン・コレス代表は,「コンストラクターであるためには,知的所有権を持たなくてはならない。そしてそれは,コンコルド協定において単数形になっている」とした上で,現行のコンコルド協定では,知的所有権を他チームと共有することはとはできないことを訴えている。従って,1998年以前は,第3者の企業からシャシーを購入して参戦できたが,現行のコンコルド協定下では,そういったチームがコンストラクターとして扱われることはない。

 コンコルド協定の署名者たちは,協定の持つ強力な条文に縛られており,その力は場合によって,FIAの決定を覆すことができるほどである。したがってFIAは契約上,F1の管理者としてマシンが合法的であるかどうかを判断することはできても,コンストラクターの定義をすること,すなわちF1に参加するかどうかを判断することはできない。それを判断するのは,コンコルド協定の署名者たち全員なのである。しかし,参加者全員がその内容を共通認識しているとは限らない。だからこそ今回,コンストラクターズの定義を巡って,様々な論争が繰り広げられているわけである。「最終的に判断を下すのはFIA」と,気楽に構えているオーナーもいるが,事はそう簡単に運ばないだろう。

参照リンク:@nifty F1通信 beatnicの密かな憂鬱

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2007年2月 6日 (火)

Double Dutchなスパイカー

 日本とオランダの関わりは深い。400年近く前,江戸時代の鎖国政策の中にあっても,貿易が続けられた西洋の国はオランダだけであった。したがって江戸時代末期に開国するまで,日本人にとっての西洋はオランダであった。しかし,F1における日本とオランダの関係はあまり思わしくない。真の日本チームであるSAF1と,今季一層オランダ色を強めたスパイカーの争いが,白熱しているからである。昨年末からくすぶり続けてきたシャシー問題に加え,先週発覚したギド・ヴァン・デル・ガルデの二重契約問題と,レースを離れてもこの2チームはライバルとして激しい火花を散らせている。

 そのスパイカーは,新型車F8-Ⅶを発表した。マシン名称としては珍しい,ローマ数字を持つことについては,スパイカーが航空機メーカーだったことを示すものとされている。ジェームス・キー/テクニカル・ディレクターの手により設計されたF8-Ⅶは,昨年型M16の正常進化型となっている。小さなツインキールだったロアアームのマウント部はほぼゼロキール化され,サイドポッドのくびれも現代的な仕上がりとなった。一方で昨年終盤にチームに加わった,マイク・ガスコイン/チーフ・テクノロジー・オフィサーが設計するマシンは,トルコGPから投入される見込みとされている。

 新型車発表会の中で,スパイカーのコリン・コレス代表は,「トロ・ロッソとSAF1が今季カスタマー・シャシーで参戦した場合,コンストラクター・ポイントを与えるべきではない」と述べ,両チームに対し再度警告を発している。これは同じくカスタマー・シャシーに対して反対の姿勢を示している,ウィリアムズのフランク・ウィリアムズ代表と,パトリック・ヘッド氏と同じ見解である。しかし両者の姿勢には,若干の違いも見られる。コレス代表が「場合によっては開幕戦で9チームしか走らないことも覚悟した方がいい」と,両チームを強く牽制しているのに対し,ヘッド氏は,「参戦を阻止するような差し止め命令が,メルボルンで出されるようなことは望んでいない」と述べている。

 さて,SAF1とスパイカーを巡るもう一つの問題は,未だ解決の方向性が見えていない。新型車発表会に参加したヴァン・デル・ガルデは,「SAF1とはいくつかの問題があった。」と,移籍が契約上の問題であったことを認めている。この件の解決は,契約承認委員会の判決に委ねられることになるだろうが,仮にヴァン・デル・ガルデの移籍が認められなくとも,彼がSAF1に復帰する可能性は限りなく低いだろう。まだ見ぬSA07をカスタマー・シャシーと決めつけ,強気の発言を繰り返すコレス代表と,「契約とかそういったことと僕は無関係だ」と,自分の契約問題すらさして関心のないヴァン・デル・ガルデ。まさに「Double Dutch=ちんぷんかんぷん」なスパイカーである。

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2007年2月 5日 (月)

年間20戦の可能性

 世界選手権という名がつく競技であれば,当然世界中の国から多くの参加者が集まり,競技がおこなわれるのが筋である。しかし,自動車産業と密接に関わっているモータースポーツは,必ずしもそうはいかないことが多い。F1は元来貴族の道楽であり,一昔前までは完全なる欧州中心のカテゴリーだった。これは開催国を見れば一目瞭然であり,欧州以外の国は言わばオマケのような存在であった。しかしここ数年は,これまでとは異なる動きが出てきている。「モータースポーツのワールドカップ」を目指し,国別対抗選手権という新しい発想で始まったA1グランプリや,以前「脱欧州化は加速する」で述べたような,F1開催国の広域化などがそれにあたる。

 A1の立ち上げと,F1開催国の広域化。このふたつの動きと密接に関わっているのが,オイルマネーで潤う中東の国々である。中でも特に景気のいいアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビでは,先日「F1ストリート・フェスティバル」が行われ,ウィリアムズとスパイカーを除く9チームがこのイベントに参加した。そして,イベントを強力に推し進めたFOMのバーニー・エクレストン代表は,2009年から7年にも渡るアブダビGP開催契約が締結されたことを発表した。既に中東地域では,バーレーンGPが開催されており,これでアブダビGPと合わせて,新たな開催圏が中東に築かれたこととなる。

 更にエクレストン代表は,将来的に開催数を20戦にまで増やしたい意向を示している。長いF1の歴史に於いて,グランプリの開催はここ30年ほど,年間16~17戦で推移してきた。しかし脱欧州化を始めたF1は,グランプリの開催数を徐々に増やし,2005年には年間19戦が開催されている。エクレストン代表は,以前から年間20戦の開催を模索してきており,2009年にはこれが達成される可能性が高い。また,日本や中国でのナイトレース開催を示唆するなど,F1のショーアップ改革にも余念がない。もっともこれは,欧州での生放送時間帯が,早朝になってしまうことを考慮したのだろうが・・・。

 長年モータースポーツの台所を支えてきたタバコメーカーが,タバコ広告規制で相次いで撤退したことが,エクレストン代表の動きを更に加速させている。巨大なビジネスを生み出しているF1だが,まだまだ未開拓の国も多い。そういった国にも熱心なモータースポーツファンはいるのだから,伝統という足枷に捕われず,新たな可能性を模索することは決して悪いことではないだろう。バラエティ豊かなサーキットで,真の世界選手権たるF1が開催されることは,ファンとしても喜ばしいことである。とは言え年間20戦の開催となれば,エクレストン代表の懐には更に多額の資金が流れ込むのだろうから,チームとしてもダタじゃOKと言わないだろうなぁ。

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2007年2月 2日 (金)

電撃移籍の裏側に

 人生何が起こるか分からない。確実と思って安心しきっていたことが,あっという間にひっくり返されることもあれば,行き詰まってどうしようもないと思っていたことが,一気に解決されてしまうこともある。F1と言う世界は,何が起こっても不思議ではないところなのだが,今朝のニュースには些か驚いた。SAF1のリザーブ&テストドライバーとして契約し,昨日スペイン・バレンシアで初走行を行ったばかりのギド・ヴァン・デル・ガルデが,何とライバルチームであるスパイカーと,テストドライバー契約を結んだというのだ。これこそ正に,「寝耳に水」の出来事である。

 スパイカーは昨日プレスリリースを発表し,今季を戦うテストドライバーを発表した。その数実に4人。ヴァン・デル・ガルデの他に,エイドリアン・バレス,ファイルーズ・ファウジー,そして,昨年もスパイカーのテストドライバーだった,マーカス・ヴィンケルホックという顔ぶれである。ヴァン・デル・ガルデはリリースの中で,「自分のF1キャリアを,オランダのスパイカーで始めるべく選ばれて誇らしく思っている」と喜びを語っている。しかし,SAF1のウェイン・ハンフリーズ/フィナンシャル・ディレクターは,「ニュースを聞いて驚いている。しかしヴァン・デル・ガルデとの間には有効な契約を有している」と述べ,彼がSAF1の契約下にあることを主張している。

 大きな疑問なのは,なぜテストも始まったこの時期に,突然の移籍となったかである。SAF1は昨年の終盤にも,テストドライバーだったフランク・モンタニーが,突然トヨタのテストに参加し,物議を醸したことがある。だが,モンタニーがチームも同意の上だったのに対し,今回の場合はチーム首脳陣も知らないほどの電撃移籍である。F1ドライバーの契約は非常に厳密なものであるため,チームに無断で移籍することなど殆どありえない。さらに,2004年のジェンソン・バトンのように契約の穴を見つけてまで,ヴァン・デル・ガルデがスパイカーに移籍するメリットが感じられないのである。

 ここで一つの仮説が立つ。ヴァン・デル・ガルデは無断でチームを離れ,スパイカーと契約したのではなく,何らかの事情でチームを離れざるを得なくなり,SAF1から契約を解除されたのではないかということである。チーム首脳陣は「何も聞いていない」と困惑の表情を浮かべてはいるが,この件に関してはチーム内に箝口令が敷かれているとも考えられる。たった4周とはいえ,テストを行ったドライバーをチームが手放すには,よほどの理由が裏にあると考えられる。SA07を巡るシャシー問題に加え,テストドライバー契約の電撃移籍。悩みの種が増えたように見えるSAF1だが,もしかして,全てを解決するどんでん返しが待っているのかもしれない。

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2007年2月 1日 (木)

真の「親友」とは・・・

 真の「親友」とは,果たしてどんな人物なのだろうか。自分にとって都合のいい時は側にいて,いざピンチの時はいなくなってしまうような人物は,とても親友と言えない。上辺だけの薄い付き合いをして,裏でコソコソ陰口をたたいているような者は論外である。親友とは,自分が苦境の時にこそ,助けの手をさしのべてくれる人物であろう。しかし,モータースポーツの世界で親友を作ることは,とても難しいとされている。チームメイトが親友になることは希であるし,他チームのライバルとなれば尚更である。チーム代表もしかり。魑魅魍魎の棲む過酷な世界で一度弱みを見せれば,ライバルチームに喰われる事は避けられない。チーム代表同士が親友になることなど,とうてい考えられないと思っていた。

 だが,混迷を極めるシャシー問題で,レーシング・コンストラクターとしての誇りを説いているフランク・ウィリアムズ代表と,プロドライブのシャシー購入先と目されるマクラーレンのロン・デニス代表は「親友」だという。デニス代表には,冷徹な経営者というイメージがつきまとうが,チームのスタッフをとても大事にする人情派という話も聞く。お互いにチームの経営方針も歩んできた道も異なるが,共に長きにわたりF1を戦ってきたチーム代表同士,相通じるものがあるのだろうか。そう考えるとこの二人,「親友」と言うよりも「戦友」と言った方がふさわしいのかもしれない。

 さて,2008年からのカスタマー・シャシー導入は,近代F1の流れを大きく変えるものになるだろう。「もはやコンストラクター・チャンピオンシップは成立しない」という人さえいる。それに反論する人は「昔はチームがシャシーを購入することは当たり前だった」と言うかもしれない。確かに1970年代は,複数のプライベーターがマーチやロータスからシャシーを購入し,フォードDFVエンジンを搭載して参戦していた。近年もダラーラやローラ,レイナードの製造したマシンで,F1を戦ったチームは存在する。それを考えれば,カスタマー・シャシーは今に始まったことではない。
  
  しかし,過去にプライベーターが購入したシャシーは,レーシング・コンストラクターのシャシーであって,自動車メーカーのシャシーではなかった。ウィリアムズ代表の「2008年からのカスタマー・シャシーの導入は確定したわけではない」という発言も,エンジンだけでなくシャシーまでもが,自動車メーカー主導になってしまうF1の将来を,憂いているからこそではないだろうか。ここまで来ると,方法論ではなく感情論になってしまうのだが,その気持ちは分からなくもない。伝統を重んじ,コンストラクターとしての誇りを説くウィリアムズ代表と,時代の流れに合わせ,チームを大企業に発展させたデニス代表・・・。二人が「親友」というのは,何という皮肉だろうか。

参照リンク:@nifty F1通信

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