« 2世ドライバーの宿命 | トップページ | 狸と狐の新たな噂 »

2007年2月21日 (水)

SA07の独自性と類似性

 本当に強い者は,自分の弱点を知っている。それが自分自身で分からなければ,人が向上することはない。弱点を見つけ,自分自身を強くしようと努力するからこそ,人は成長できるのである。少し前の話になるが,先日都内で2007年のホンダ・レーシング体制発表記者会見が行われた。この中でホンダの中本修平/シニア・テクニカル・ディレクターは,オフシーズンテストでタイムの伸びない新型車RA107について,「テストタイムが速くないように,正直余りいい状態ではない」と,厳しい現状を素直に語っている。しかし,弱点が分かっているからこそ,対策も立てやすい。ホンダイズムが浸透しつつあるブラックレーでは,開幕に向け急ピッチで作業が進められているようだ。

 さて,もう一つ気になるのが,デビューが待たれるSAF1の新型車SA07である。体制発表会の中で,SAF1の鈴木亜久里代表は「見てもらえば分かる。ボクらはボクらのクルマを作っている」と力強く発言し,SA07がライバルチームから指摘されているような,カスタマー・シャシーではないことを強調している。また,ホンダのニック・フライ代表はSPEEDtv.comに対し,「彼らのマシンはホンダの昨年のマシンと違っている」としながらも,SAF1にはホンダ出身のスタッフも多いため,両チームのマシンに,いくつかの類似性があることは仕方がないことも認めている。

 一般的にSA07は,ホンダの昨年型マシン,RA106の発展系と考えられている。これは,オフシーズンテストでSAF1が走らせてきたインテリムカーが,RA106そっくりであることから予想されていることである。先週トロ・ロッソが,レッドブルRB3と瓜二つのSTR2をデビューさせたことから,「SAF1もRA107そっくりのマシンを投入するのではないか」とも噂されている。しかし,亜久里代表は以前AUTO SPORT誌の取材に対し,SA07を「去年のウチのマシン(SA06)に似ているよ」と語っており,少なくとも外観はRA106とは異なる,SAF1独自のマシンが投入されるようである。

 では,SA07はどの程度「独自性」のあるマシンなのだろうか。各チームともシーズンオフ最大の目的は,ブリヂストンタイヤに最も適した,サスペンション・セッティングを探ることだった。だからこそ,SAF1も旧型車ではなくインテリムカーで,データを取り続けていたのである。そしてこのデータは,ホンダにも提供されていることから,SA07のサスペンションも,RA107と同仕様であると予想される。従ってモノコックも,インテリムカーとほぼ同一であると考えられるのである。そして,ポール・ホワイト氏の率いるPJUUがボディーワークを担当したことで,外観上はRA106とは異なるマシンとなるのだろう。SAF1の独自性とホンダとの類似性。さてさて,どんなマシンが出てくるやら・・・。

参照リンク:F1通信 AUTO SPORT WEB

|

« 2世ドライバーの宿命 | トップページ | 狸と狐の新たな噂 »

コメント

KAZさん、こんにちは!
HONDAに関して言えば多少の問題も安心して見れるかもしれないですね。
スーアグのSA07に関しても恐らく大丈夫だとは思いますが…
なにげに、トロがデビューしても、シャーシ問題がライバルチームから上がってこないのに、わざわざ、ニック・フライがコメントを出すあたり…
いやはや…彼らしいのでしょうか?(笑)

投稿: カンジ | 2007年2月21日 (水) 16時50分

 カンジさん,こんにちは!早速のコメントありがとうございます(^^)
 確かにトロ・ロッソのSTR2投入以降,反対派のコメントが,それほど挙がってきていませんね。スパイカーの首脳陣は,相変わらず同じ主張をくり返しているようですが,ウィリアムズは,おそらくSA07待ちでしょうね。
 ホンダの和田氏が太鼓判押してくれましたから大丈夫だと思うんですが,ニック・フライ代表が言うと,どうしてこう不安になるんでしょうね(^^;)ではでは!

投稿: KAZ | 2007年2月21日 (水) 17時11分

こんにちは
ニック・フライ…HONDAの中でも存在意義が分かり難い人ですね。内部では評価されてるんだろうけど。

でも、SuperAguriF1Teamに関してはあんまり心配しなくなりました(^^;
それより、質の高いライバルと良いレースを繰り広げて貰いたい。今やそればかりです。
開幕が待ち遠しい!

投稿: ビートニク | 2007年2月21日 (水) 17時55分

 ビートニクさん,こんばんは!
 ニック・フライは確かに存在意義がよくわかりませんね。政治力もそれほどなさそうだし。所詮雇われ社長なんですかねぇ。
 SAF1については,私も楽観的な見方ができるようになってきました。質の高いライバルですか。トロ・ロッソよりも,スパイカーに興味があります。F8-Ⅶは空力的に古さも感じるけど,けっこうカッコいいし(^^;)以前ビートニクさんもコメントしてたように,技術的にはなかなか侮れないと思うんですよね。開幕が待ち遠しいですね!
ではでは!

投稿: KAZ | 2007年2月21日 (水) 18時34分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185587/13996259

この記事へのトラックバック一覧です: SA07の独自性と類似性:

» 話がややこしくなるかも? [★カンジのあなた!(H氏公認)★]
あなたが出てくると話がややこしくなるから〜。(汗 なにげに、黙っていて下さい!と思うのはオイラだけ?(爆) ニック・フライ 「スーパー・アグリのマシンはホンダと似ていない」(F1通信さんより)  ホンダの... [続きを読む]

受信: 2007年2月21日 (水) 16時45分

» F1 今日の小ネタ [beatnicの密かな憂鬱]
バレンシアテスト 2日目 バレンシアテスト(F1-LIVE.com) 今日は中嶋一貴の出番は無し。ニコの登場となった。 なかなか、堅調なペースでの走行のようだ。 スパイカーはガスコインによれば、「信頼性についてはハッピーだが、予選パフォーマンスについてはハッピーではない..... [続きを読む]

受信: 2007年2月22日 (木) 22時41分

» カスタマーマシン(シャーシ)問題 [蔵前トラック]
最近これが耳が痛くなるほど聞く問題である。 一応だがカスタマーマシン問題について一応洗ってみると…、 構図はこう、 ウィリアムズ+スパイカー(+α?)対トロ・ロッソ+スーパーアグリ 渦中にあるのはこれくらい。 でだ。 今年のシャーシについてはスーパーアグリは去年のHONDAのRA106に似たものを使うことで問題となり、トロ・ロッソは今年のレッドブルのRB3に似たものを使うことで問題になったという。 2008年のコンコルド協定によっては..... [続きを読む]

受信: 2007年2月25日 (日) 22時08分

« 2世ドライバーの宿命 | トップページ | 狸と狐の新たな噂 »