良きライバルを得て・・・
一人で何かをしているよりも,誰かと競い合っている時の方が,よりよい結果を得ることができる。良きライバルを得てお互い切磋琢磨した結果は,自分にとっても周囲にとってもプラスに働くことが多い。F1においてチームメイトは,最も身近なライバルといえる。同じチーム,同じマシンで戦っていれば,その実力が直接比較されることは明白である。F1第3戦バーレーンGP予選で,SAF1のアンソニー・デビッドソンは,今季初めてチームメイトである佐藤琢磨を上回る結果を手にした。デビッドソンは「チームメイトを打ち負かすことができたことに大きな達成感を感じている」と,イギリスF3時代からのライバルに勝ったことを素直に喜んでいる。
二人のタイムの違いは,予選に対するアプローチの違いでもあった。デビッドソンがQ2進出を目標として,Q1で2本のソフトタイヤを使用したのに対し,琢磨はQ3進出を意識してソフトタイヤを温存。1回目のアタックはハードタイヤで臨んだ。しかし,思いの外グリップレベルが低く,2回目のアタックでソフトタイヤを履いたものの,ミスもありギリギリ17番手でのノックアウトとなってしまった。しかし,今回はフリー走行の段階から,デビッドソンが終始琢磨をリードしていた。仮にもし二人が同じアプローチで予選を行ったとしても,今回はデビッドソンの速さが勝っていたのではないだろうか。幸い琢磨は,決勝に向けポジティブなコメントを残しており,追い上げに期待がかかる。
さて,昨日はF1と同時開催で行われるGP2の開幕戦第1レースも行われた。予選5番手の平手晃平,9番手の中嶋一貴に上位進出の期待がかかったが,二人とも残念な結果に終わっている。一貴はフォーメーションラップで,晃平はスタートで,それぞれクラッチのフライ・バイ・ワイヤー誤作動によりエンジンがストール,後方からのスタートを余儀なくされた。GP2マシンはフライ・バイ・ワイヤーは,プロストAP03に使用されていた古いシステムの流用であり,現代F1のように調整機能が付いていないものだという。それ故,今回のスタートでも多くのドライバーに,同じトラブルが降りかかっている。
結果的に優勝は,PPからそのまま逃げ切った,Super Novaのルカ・フィリッピ。iSportの二人が2-3フィニッシュで表彰台に並んだ。4位にAerdenのブルーノ・セナ,BCNの山本左近は,予選18番手から粘り強く走り抜き11位。一貴と晃平は,共にトップから1周遅れの17位,18位に終わっている。しかし,今後に向けて明るい材料もある。レース中のファステストラップ1:43.226は,一貴が記録したもの。晃平も2番手のタイムをで続き,トラブルに一矢報いた形である。共にTDPの一員であり,良きライバルでもある一貴と晃平。今後,二人の対決も注目である。あ,左近もガンバレぇ・・・。
参照リンク: FMotorsports F1キンダーガーデン
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