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2007年7月28日 (土)

左近よ,チャンスを生かせ!

 日本人が転職を繰り返した場合,大抵「節操がない」と批判的な目で見られることとなる。しかし海外では,自分自身のキャリアのために転職をするのは当然のこととされる。F1の世界に於いてもチーム間を渡り歩くことなど,至極当たり前のことである。ドライバーはもちろんのこと,エンジニアやメカニックなどのスタッフも,短い期間で移籍を繰り返す者が多い。先日もホンダがBMWザウバーからチーフ・デザイナーのヨルグ・ザンダーを,ウィリアムズからエアロダイナミシストのロイ・ビゴワを獲得したが,彼らの行動を非難する者など,F1関係者はもとよりファンの中にもいないだろう。

 しかしこと日本人ドライバーとなると,少々話は変わってくる。ましてやそれが,日本チームからライバルチームへの移籍であれば尚更である。先日,山本左近のスパイカー移籍が発表されたが,この電撃移籍には様々な反応があった。スパイカーのコリン・コレス代表は,残り7戦のシートは未確定であると述べていたが,事前にテストドライブをしていたクリスチャン・クリエンが有力ではないかと目されていた。しかし,実際にそのシートを獲得したのは,噂にも上らなかった左近であった。左近本人も「GP2レース,日曜日の第2戦が終わった後突然オファーが来たので,僕は真剣に受け取ることができませんでした」と,自身も驚く移籍話であったことを認めている。

 左近は今季BCNコンペティションからGP2に参戦しているが,SAF1のセカンド・テストドライバーでもあった。しかし,シーズン中のテストは二人のレギュラードライバーと,途中からSAF1に加わったテストドライバーのジェームス・ロシターが担当しており,左近は一度もF1のテストを行う機会を得られないでいた。そもそも昨年末に,現スパイカーのギド・ヴァン・デル・ガルデがテストドライバーに起用された時点で,左近はSAF1でのポジションを失っていたと言っていいだろう。来季も佐藤琢磨&アンソニー・デビッドソンの残留が濃厚なSAF1にこのままに居続けても,左近のF1復帰は難しい。であるならば,新しい可能性に賭けてみるのは,レーサーであれば当然の結論でもある。

 左近は日本人ドライバーには珍しく,メーカーの枠にとらわれることなくステップアップを繰り返してきたドライバーである。それ故彼の行動に対し,「節操がない」と非難する声があるのも事実である。確かに「義理と人情」は日本人の美しき文化であるが,それによりせっかくのチャンスを棒に振ってしまうケースも後を絶たない。以前「移籍のタイミング」でも語ったように,かつての日本人ドライバーはそのしがらみに捉えられ,チャンスを生かせないままF1を去っていった。しかしそれでは,彼の夢であるF1ドライバーは遠のいていくばかりである。F1学校への入り方は人それぞれ。大切なのは「どうやってチャンスを得たのではなく,得たチャンスをどう生かしていくか」なのだから。

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2007年7月22日 (日)

破られるためにある記録

 どんな前人未踏の記録を打ち立てようと,記録は破られるためにある。F1にも数々の記録が存在するが,それは常に誰かによって破られ続けてきたものである。アラン・プロストが持っていた最多勝記録と,アイルトン・セナの最多PP記録はミハエル・シューマッハが,エマーソン・フィッティパルディが持っていた最年少チャンピオン記録はフェルナンド・アロンソにより更新されている。そして今季,デビューからの連続表彰台記録を更新し続けているのが,マクラーレンの怪童ルイス・ハミルトンである。しかし10戦目の今回は,その記録更新に黄色信号がともっている。

 昨日行われた公式予選。いつも通りQ3に進出したハミルトンであったが,Q3も残り5分少々となったとき,突如アクシデントが彼を襲った。ハミルトンの操るマクラーレンMP4-22は,S字で右フロントタイヤがバースト。コントロールを失ったマシンは,時速約Y260kmのハイスピードでタイヤバリアに突き刺さった。予選終了後マクラーレンのロン・デニス代表は,ホイール・ガンの不調によりホイール・ナットがしっかりと締め付けられていなかったことが原因だろうと述べている。幸いにもハミルトンに大きなダメージはなく,日曜日の朝には決勝にも無事出場できることが確認された。

 注目の決勝レースはスタートから大荒れの状態。開始直後,横殴りの雨がサーキットを襲う。各マシン,1周目を終えた段階で続々ととウェットタイヤに履き替えるも,雨脚は強くまっていく。1コーナーにはあっという間に川ができ,何台のマシンがスピンアウトしていく。その中にはハミルトンも含まれていたが,エンジンを切らずに何とかコースに復帰する。レースはSCランの後,55周目に赤旗中段。天候の回復を待って仕切り直しとなった。最後尾まで落ちたハミルトンは,まだ路面がウェットであるにも関わらず,ドライタイヤを選択するというギャンブルに出る。これが吉と出るか凶と出るか。

 一方,3番手から虎視眈々と上位を伺っていたフェラーリのキミ・ライコネンだったが,36周目に突如スローダウン。どうもライコネンは,ニュルブルクリンクの女神に嫌われているようだ。これでトップ争いは,フェラーリのフェリペ・マッサとアロンソの二人に絞られた。そして,残り10周を切ったあたりから再び降り出した雨により,二人の争いは更に白熱。最後はお互い接触しながらもアロンソがトップに立つと,そのまま今季3勝目のチェッカーを受けた。接触を「わざとぶつけた」と言われたマッサは,憮然とした表情で表彰台へ。ハミルトンは9位までポジションを上げるも最後は力尽き,連続表彰台記録は9でストップした。だがこの記録も,いつの時代か破られる日が来るのだろう。

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2007年7月21日 (土)

アスリートたちの週末

 夏休み最初の週末,久しぶりにハイキングをした。場所は都心から1時間とは思えないほど,深い緑に包まれた高尾山。1時間半ほどの行程だったのだが,終わってみれば全身汗まみれ。心臓はバクバク,太ももはパンパンと,日頃の運動不足を痛感した1日だった。しかし,F1ドライバーは同じ1時間半を,平均時速200km以上の超高速で駆け抜けているのだから尋常ではない。更にレース中の平均心拍数は,毎分170回を超えるという。マラソンランナーでさえ平均165回程度というのだから,F1ドライバーがいかに超人的な肉体を持っているのかがわかる。そんなアスリートたちの戦いが今週末も,ドイツ・ニュルブルクリンクを舞台に始まっている。

 さて,最近何かとニュースの多いスパイカーは,今回クリスチャン・アルバースに代わり,リザーブドライバーであるマーカス・ヴィンケルホックを起用している。しかし,彼の起用は今回限りであり,次戦以降のドライバーは未定であるという。コリン・コレス代表は具体的な名前を明らかにしないものの,そのドライバーは「ほぼ5人」に絞られたと語っている。その5人とは,クリスチャン・クリエン,ナレイン・カーティケヤン,エイドリアン・ヴァレス,ロルダン・ロドリゲス,そしてヴィンケルホックだと考えられている。誰になるにせよ,コレス代表が重視しているのは「どれだけの資金をチームに持ち込むことができるか」なのだろう。

 ドライバーの話をすれば,今週末最も注目を集めたのがホンダである。ホンダは来季も今季と同様に,ジェンソン・バトン&ルーベンス・バリチェロのコンビで臨むことを発表している。今季のバリチェロは,バトンをを上回る速さと,ベテランらしいしぶとい走りを随所で見せていた。それが今回の契約延長に結びついたのだろうが,海外のメディアは流石に手厳しい。ドイツの「スポーツ・ビルト」紙は,「無力なドライバーへの依存を継続」という見出しをつけ,オーストラリアの 「フォックス・スポーツ」紙は,「Z評価のホンダ,B級ドライバーを保持」と報じている。成績が向上しない以上何を言われても仕方がないが,そろそろ浮上のきっかけだけでもつかまないと・・・。

 最後はヨーロッパに戻ってから,今ひとつ元気のないSAF1について。フランスGPでは,改良したアンダートレイが不発。続くイギリスGPでは,シャシーの問題から不可解なグリップ不足に悩まされた琢磨。しかし,今回はその表情に,本来の明るさが戻ったようだ。イギリスGPで急遽レースを走ったTカーも,今回は完全にレストアされレースカーとなった。そのシャシーについて琢磨は,「組み直したTカーのシャシーがどんな感じか楽しみにしていたけれど,走り出しから感触が良かった」と語り,レースに向けての手応えを感じているようだ。まずは2台そろってのQ2進出を期待したい。

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2007年7月15日 (日)

ステップニー・ゲートの結末

 台風の日は,集中して物事に打ち込むことができる。どうせ外に出たところで,ずぶ濡れになるだけなのだから,家でおとなしく何かに打ち込んでいた方がいい。現在日本列島は,台風4号により猛烈な雨風にさらされているが,F1界に於いてもここ数週間,チャンピオンシップを根底から覆しかねない大騒動が起こっている。事と次第によっては,現在選手権をリードする,ルイス・ハミルトンとフェルナンド・アロンソのポイント剥奪にまで発展しかねない。元フェラーリのナイジェル・ステップニーと,マクラーレンのマイク・コフランを中心とするスパイ事件,「ステップニー・ゲート」である。

 事の発端は,1ヶ月ほど前,フェラーリがステップニーを「レースカーへの破壊工作」で提訴したことに始まる。ステップニーは今年初め,レース&テスト・テクニカル・マネージャーからファクトリー勤務に降格されたことに不満を抱いており,チームとの関係が悪化していた。それに対する報復かとみられていたが,事はこれだけでは収まらなかった。ステップニーはマシン設計図を含む多くの機密文書を,何とライバルチームであるマクラーレンのチーフ・デザイナー,マイク・コフランに横流ししていたというのだ。更にふたりは,この機密文書を手土産にホンダへに移籍を目論んでいたという。

 スパイ事件というと,2002年に起こった「トヨタ事件」が有名だが,今回はそれ以上に複雑かつ不可解な事件であると言わざるを得ない。まず第1に,ステップニーが危険を冒してまで,機密文書を持ち出す理由がわからない。ホンダへの移籍を画策していた彼は,フェラーリF2007の技術設計図だけでなく,作業過程,チーム戦略,予算,組織の内部構造などに関する情報が,再就職に有益であると考えたのかもしれない。しかし,ライバルチームの上級エンジニアふたりによる,手土産持参の怪しげな求職に,ホンダが応じるとでも思ったのだろうか。事実,ホンダのニック・フライ代表は,ふたりとの接触は認めたものの,結局不採用の決断をしている。

 第2の疑問は,ステップニーとコフランの機密文書に対する取り扱いである。ステップニーは不正入手した文書を,自宅に残したまま家族旅行に出かけているし,コフランはステップニーから得た機密文書を,テクニカル・ディレクターのジョナサン・ニールをはじめをするマクラーレンのスタッフ数人に見せているという。しかもコフランは,780ページにも及ぶ文書を,あろう事か彼の妻に印刷屋でコピーさせるという,機密文書を扱うには極めてお粗末な行為としている。本当に機密文書を手土産にホンダに移籍するのであれば,そんなずさんな取り扱いをするだろうか。解決にはまだまだ長い時間がかかりそうな,「ステップニー・ゲート」。我々は結末を見守るしかない。

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2007年7月 8日 (日)

ユニオンジャックは彼のもの

 どの世界でも,ルーキーに必要以上の期待をかけることは禁物である。たとえそれが期待の大型新人であっても,その世界で何年も飯を食ってきた人間に,そう簡単にかなうわけがない・・・。我々の住む世界であってもそうなのだから,世界最高峰のF1ともなれば,そんなことは至極当然であると思っていた。しかし,ルイス・ハミルトンの登場は,そんな「常識」を見事に覆すものだった。母国イギリスに堂々のポイントリーダーとして凱旋した彼は,昨日行われた予選でも見事PPを獲得。スタンドに掲げられた多くのユニオンジャックは,彼のために振られていたと言っても過言ではないだろう。

 そのハミルトンに食い下がったのが,フランスGPの優勝で勢いに乗るフェラーリのキミ・ライコネン。僚友フェリペ・マッサも4番手につけているが,最も怖いのは3番手のフェルナンド・アロンソだろう。事実アロンソは,Q1,Q2共にファステストタイムを記録。Q3では明らかに燃料を多く搭載しての3番手である。後はアロンソがタイヤを最後までもたせることができれば,ライバルの前でチェカーを受ける可能性が高い。5番手以降はBMWザウバー,ルノー,そしてトヨタが2台ずつ収まった。一方SAF1の佐藤琢磨は,レースカーに不可解なグリップ不足が発生し今季ワーストの21番手。決勝ではTカーに乗り換え,ピットスタートから追い上げを図る。

 いよいよスタート!と思ったら,何と3番手のマッサがスタートできずディレイ。エキストラ・フォーメーションラップの後,マッサは琢磨と同じくピットからのスタートとなる。注目のスタートは大きな混乱もなく,ハミルトン,ライコネン,アロンソの順で周回を重ねる。ピットスタートのマッサは,前車を次々にオーバーテイクしていく。17周目にトップのハミルトンはピットに飛び込むが,給油が終わらないうちに動してしまう。このミスに乗じて,ライコネンはハミルトンを逆転。更にそのライコネンをアロンソが抑えトップに立つ。SAF1のアンソニー・デビッドソンは,トラブルにより母国GPで無念のリタイア・・・。

 残り23周,1回目のピットストップを短めにすませたアロンソが,2回目のピットイン。次の周にはハミルトンも続く。ライコネンは残り18周までピットインを遅らせ,アロンソを再逆転!フランスGPと同じように,最後のピットストップできっちりとトップを奪ってみせた。結局順位はそのまま,ライコネンが連勝で今季3勝目を飾った。2位はアロンソ,3位は開幕から9戦連続表彰台となるハミルトン。苦しい走りながら,しっかりと結果を残すあたりは流石である。ピットスタートから怒濤の追い上げとなったマッサは,BMWザウバーのロバート・クビサを追いつめるも,僅かに届かず5位でチェッカー。同じくピットスタートの琢磨はTカーで奮闘するも,14位完走に終わっている。ライバル勢が開発スピードを加速させる中,SAF1にとっては苦しい戦いが続きそうである。

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2007年7月 7日 (土)

ストーブリーグが始まった!

 2週連続となるF1GPは,ドーバー海峡を越えイギリス・シルバーストーンへとやってきた。今年のイギリスGPは,マクラーレンの超新星ルイス・ハミルトンの大活躍もあり,過去最高の観客動員数を記録している。長い歴史を持つシルバーストーンも,ここ数年はバーニー・エクレストン/FOM会長から再三にわたって施設改善を求められるなど,苦しい状況に追いつめられている。このハミルトン人気が,シルバーストーンでのF1開催継続の追い風となればと,シルバーストーン保有者であるBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)のデイモン・ヒル氏も願っていることだろう。

 さて,このイギリスGPで,2007年のF1サーカスもちょうど折り返し。となるとそろそろ話題に上ってくるのが,来季のドライバー・ラインアップである。もちろんこの時期は,まだ噂の域を出ない話があちらこちらから聞こえてくるだけなのだが,あれこれ想像するのも楽しいものである。そんな中,全チームに先駆けて来季の体制を明らかにしたのがレッドブルである。今週末レッドブルは,デイビッド・クルサードと2008年のドライバー契約を結んだことを発表した。これで,元々2008年まで契約のあるマーク・ウェバーとともに,レッドブルは来季も変わらずベテランコンビとなることが確定している。

 一方でシート喪失の危機にさらされていたトヨタのラルフ・シューマッハは,大幅な減俸を了承し,来季もチームに留まることを決心したとされている。ラルフは年俸1,600万ドル(約19億7,000万円)とも,2,200万ドル(約27億1,000万円)とも言われるF1界随一の高給取り。しかし,今季は目立った速さを見せることなく,僚友ヤルノ・トゥルーリに先行される事が多くなっていた。一時はフランスGPで交代の噂も出ていたが,ここに来て500万ドル(約6億1,500万円)で合意したと伝えられている。もっともこれには,1ポイントにつき34万ドル(約4,200万円)という巨額のボーナスがつくらしいが・・・。

 最後に来季の去就が最も不安定なのが,スパイカーのクリスチャン・アルバースであろう。今季アルバースは,チームメイトであるエイドリアン・スーティルの後塵を拝することが多く,更に先週行われたフランスGPで起こした「給油事件」により,その印象を一気に悪くしてしまった。スパイカーのミシェル・モル/チームオーナーは「2~3戦後に彼と話し合う予定だ」と語り,近々アルバースの将来について話し合いを持つとしている。チーム首脳陣は,他チームも一目置くスーティルを手元に残しつつ,アルバースとの関係を精算したいと考えているのだろう。何はともあれこの手の話は,火のない所に煙は立たない。今年も真夏からストーブリーグが始まった!

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2007年7月 1日 (日)

最後のマニクールで・・・

 来年からはパリでの開催が噂され,「今年が最後」と言われているマニクール。しかし,そう言われるものほど,意外と長く続いたりするものである。そのマニクールで真っ先に思い浮かぶのが,1992年のレースである。当時新進気鋭の若手ドライバーであったミハエル・シューマッハが,アデレード・ヘアピンで音速の貴公子アイルトン・セナを撃墜したレースである。レース後,無謀な飛び込みをしたシューマッハの肩に手をかけながら,諭すように語りかけるセナの姿が印象的だった。あれから15年。サーキットにはセナもシューマッハもいない。しかし,次の世代のドライバーたちが,今年もアデレード・ヘアピンで果敢なオーバーテイクを魅せてくれることだろう。

 昨日行われた予選では,このところマクラーレンにやられっぱなしだったフェラーリが奮起。フェリペ・マッサがスペインGP以来のPPを獲得している。僚友キミ・ライコネンもフロント・ローを獲得したいところだったが,マクラーレンのルイス・ハミルトンがこれを阻止。今更ながらこの新人,ただ者ではない。一方チーム内での立場が微妙なフェルナンド・アロンソは,ギアボックストラブルで痛恨のQ3ノータイム。10番手からのレースとなった。前戦アメリカGPで,不可解な黄旗追い越しのペナルティを課せられたSAF1の佐藤琢磨は,予選を19番手で終え,最後尾からの上位進出を狙う。

 レースはスタートでライコネンがハミルトンをかわし,フェラーリが1-2体制を築く。一方後方では,1周目からクラッシュが続発。1コーナーでデビッドソンとトロ・ロッソのリウッツィが接触,両者リタイア。更にアデレードヘアピンでトヨタのトゥルーリがルノーのコバライネンに追突。トゥルーリもマシンを降りた。琢磨はスタートで出遅れたものの,アクシデントには巻き込まれず追い上げを始める。10番手スタートのアロンソは,BMWザウバーのハイドフェルドに何度も仕掛けるも,なかなか前に出ることができない。両者のバトルは1回目のピットストップ後も続くも,最後はアロンソが高速シケインで豪快にパッシング!追撃態勢を整える。

 このレース,マクラーレン勢は3ストップ作戦を採用してきた。ハミルトンは2度目のストップ直後,暖まりきっていないタイヤにもかかわらず,BMWザウバーのクビサをアデレード・ヘアピンで攻略。本当に彼は,タイヤに優しいドライビングをする。注目のトップ争いは,2度目のピットストップでライコネンがマッサを逆転!結局そのままの順位で2台はチェッカーを受け,フェラーリは今季初となる1-2フィニッシュを飾った。ハミルトンはマシンを労りながらも3位を堅持。デビューからの連続表彰台記録を8に伸ばすと同時に,7位に終わったアロンソとのポイント差を14に広げた。次戦はハミルトンの母国となるイギリスGP。アロンソの奮起に期待したい。

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