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2007年8月 6日 (月)

表彰台を見つめる思い

 月日の経つのは本当に早い。昨年のハンガリーGPは,タイトルを争っていたフェルナンド・アロンソとミハエル・シューマッハに,相次いでペナルティが科せられたが,あれから早1年が過ぎようとしている。そして今年のハンガリーGPもまた,昨年同様「ペナルティ合戦」の様相を呈してきている。昨日行われた公式予選で,アロンソが起こした「停車事件」。ハンガリーGPのスチュワードは,アロンソにグリッド5番手降格の処分,更にマクラーレンに対しては,コンストラクターズ・ポイントを与えないという処分を下している。アロンソにとっては,2年連続となるペナルティとなった。彼が初優勝を飾ったのは2003年のハンガリーGPなのだが,どうもここ数年はあまり相性が良くない。

 ちょうど1年前も「一貫性のない判定」で述べたが,1年経っても相変わらずスチュワードの判定は一貫性がない。ルノーのジャンカルロ・フィジケラは,このレースからF1復帰を果たしたスパイカーの山本左近の予選アタックを不用意に妨害したとして,アロンソと同じくグリッド5番手降格のペナルティを科せられた。しかし,アロンソとフィジケラとでは,違反を犯した状況がまるで異なる。にもかかわらず,両者は同じペナルティを受けている。ちなみに昨年,アロンソとミハエルに与えられたペナルティは,「1度の違反に対し,予選タイムに1秒加算」というもの。どうも腑に落ちないことが多い。

 さて,こんな予期せぬ出来事の多いGPは,レースも荒れるものであるが,序盤は大きな波乱もなく淡々と周回が続く。SAF1の佐藤琢磨は,得意のスタートでポジションを上げ,フェラーリのフェリペ・マッサを抑え15番手を走行。マッサは予選で,燃料の入れ忘れというフェラーリらしからぬミスのため14番手に沈んだが,レースではマッサ自身のペースが上がらない。どうやら今度は,相当燃料を搭載しているようだ。一方スパイカーの左近は,単独スピンで早々にリタイアを喫している。レース中盤,この日2台目のリタイヤは,ホンダのジェンソン・バトン。スタートで後方に埋もれ,次に映し出されたのはリタイアの映像。これが昨年のウィナーの姿だと思うと何とも悲しい。

 レース終盤,トップのハミルトンは2番手ライコネンと,3番手BMWザウバーのニック・ハイドフェルドはアロンソと,それぞれ1秒以内で激しい攻防を繰り広げる。しかし,追い抜きの難しいハンガロリンクでは,距離を詰めてもオーバーテイクまでは至らず,結局このままの順位でチェッカーを受けた。レース後の表彰台では,ハミルトンが満面の笑みでトロフィーを受け取る一方,本来チームトロフィーを受け取るマクラーレン関係者の姿はなかった。この表彰台を,ロン・デニス代表はどんな思いで見つめているのだろう。ハミルトンの勝利が素直に受け入れられない,何とも複雑な表彰台であった。

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コメント

 こんにちは!

 今回は迂濶にも予選を見逃して何があったか知りませんでした。なので、あえて情報をシャットアウトして観戦しましたが、応援するドライバーらがまずまずの結果を出したのでなかなか楽しめました。

 とはいえ、スチュワードの一貫性のなさはこのスポーツの課題ですね。例えばペナを取る基準の相違、あのGPのスチュワードは頑固が名物でとか、多少目をつぶってもレース進行を優先するとか、そういう「カラー」はあってもいいと思いますが、少なくとも出される処分には、明確な基準に従った一貫性が求められて然るべきと思います。
 複雑なレギュレーションと併せ、他のスポーツより支持を得られない理由の1つかも知れませんね。

投稿: mar | 2007年8月 6日 (月) 12時43分

こんばんは!

今回のレース自体は、特に目立った点がなく、ハンガロリンクが、抜けないサーキットであるということを再認識させられたレースのような感じがしました。

今回は森脇さんがスタジオ解説でしたので、CS でチェックしたのですが、中継の最初に、昨日の予選の様子が放送されました。
怒りをあらわにするロン・デニス、険しい表情のアロンソとは全く対照的に、ハミルトンが、全く表情を変えずに、アロンソと握手を交わしているのには驚きました。彼がこれまでの人生で身につけてきた処世術なのかもしれませんが、あの若さで、あの態度は恐ろしいですね。

レースが終わってみれば、ハミルトンはポール・トゥ・ウィン、対するアロンソは、かろうじて4位。確かに、チームの無線による指示を無視した点は、ハミルトンに非がありますが、アロンソは、その挑発(?)にまんまと引っ掛かってしまったようにも見えてしまいます。

KAZ さんが仰るように、ハミルトンは、まさに、したたかな策士といった感じですね。アロンソは、ロン・デニスをも敵にまわしかねない状況のようで、まさに自ら墓穴を掘っている印象を受けます。今季のマクラーレンは、チーム力としては申し分がないだけに、このチャンスを生かすか殺すか。アロンソにとっては、正念場かもしれませんね☆

投稿: Tommi-TAG | 2007年8月 6日 (月) 20時19分

 marさん,こんばんは!
 私も今回,ライブタイミングでの予選は見ていなかったのですが,マクラーレンが何だかえらいことになっていたようなので,webで画像を確認しました。
 レーススチュワードは,各GPに3名いたよと思うんですが,昨年からそのうちの1名は,同じ人物が務めていたと記憶しています。確か弁護士だったような・・・。でも相変わらず判定は一貫性を欠いていますよね。 ルールは同一なのに,ペナはそれぞれ。この「分かりづらさ」もF1ならでは?でしょうか(^^;)ではでは!

投稿: KAZ | 2007年8月 6日 (月) 22時48分

 Tommi-TAGさん,こんばんは!
 予選までの荒れた展開とはうってかわって,決勝は淡々とレースが展開されましたね。ハミルトンの憎たらしいまでの冷静さが,更にアロンソの焦りと孤独感を増幅させているのかもしれません。それが今回の「駐車事件」からも見て取れますね。
 アロンソはマクラーレンで,部外者意識を持ってしまっているのは間違いないでしょう。10年以上前からマクラーレンの一員であるイギリス人のハミルトンに対し,自分は今年加入したばかりのスペイン人・・・。ただそれは,必要以上にアロンソが自分自身を追いつめてしまっていることように思えてなりません。
  メンタリーヘルシーでないアロンソが,今後どのような行動に出るのか?彼のドライバー人生の中でも,今はかなりの正念場でしょうね(>_<)ではでは!

投稿: KAZ | 2007年8月 6日 (月) 23時11分

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