決着!混迷のタイトル争い
物事に始まりがあれば,必ず終わりも存在する。3月18日のオーストラリアGPを皮切りに,世界十数カ国を転戦してきたF1サーカスも,最終決戦の地であるブラジル・インテルラゴスで幕を閉じようとしている。今季は稀に見る混迷のタイトル争いとなったが,それも神童ルイス・ハミルトンの存在なくしては語れないだろう。10年以上に渡ってF1をリードしてきた皇帝ミハエル・シューマッハ引退後,F1界はフェルナンド・アロンソとキミ・ライコネンの時代に突入すると思われたが,ハミルトンのデビューがF1のパワーバランスを著しく変化させた。その戦いも,後数時間後に決着することとなる。
昨日行われた公式予選では,地元で気合いの入るフェリペ・マッサが,昨年に引き続き見事PPを獲得している。ポイントリーダーのハミルトンもフロント・ロウを確保。3番手ライコネン,4番手アロンソを従え,まずは好位置を確保した。引退の危機に直面しているルノーのジャンカルロ・フィジケラと,トヨタのラルフ・シューマッハは,それぞれ12番手と15番手からのスタート。このGPが,彼らの引退レースとならないことを祈ろう。一方,このレースでウィリアムズから念願のF1デビューを果たした中嶋一貴は18番手。17番手にSAF1の佐藤琢磨,22番手にスパイカーの山本左近と,日本勢は後方から追い上げを図る。
現地時間午後2時,いよいよ決勝レースが始まった。スタートは混乱なく,各マシン綺麗なスタートを決める。抜群のスタートを決めたライコネンが,ハミルトンをパスし2位に上がる。更に2コーナーでは,4位のアロンソがハミルトンに襲いかかり3位に浮上。ハミルトンもこれを迎撃するが,コースアウトを喫し8位に後退する。すぐに7番手に上がるものの,9周目に何とスローダウン!一気に18位まで後退してしまう。どうやらシフト関連のトラブルが断続的に起きているらしく,12周目に再びスローダウン。これでハミルトンのタイトル獲得は,非常に厳しいものになってきた。それでもハミルトンは,後方から必死の追い上げを図る。
レースも半分を過ぎたところで,ルノーのヘイキ・コバライネンがクラッシュ,更に地元のホンダ,ルーベンス・バリチェロもエンジンブロー。バリチェロは,今シーズンノーポイントに終わる。50周目,マッサが2度目のピットストップ,この間にライコネンはスーパーアタックを連発,ピットストップでマッサを逆転し,ついにトップに躍り出る。3位にはアロンソ,ハミルトンもポイント圏内7位まで上がってくるがこれが精一杯。最終ラップ,2位にマッサを従え,ライコネンが堂々のチャンピオン・ラン。そして,そのままチェッカー!最大26ポイントという絶対不可能と思われた大逆転で,見事に初のワールドチャンピオンとなった。混戦のタイトル争いを制したのは,フェラーリの新しい皇帝であった。おめでとう!アイスマン,キミ・ライコネン!!
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コメント
こんばんは!
昨晩、最初だけチョット見ようと思っていたら、結局、最後まで見てしまいました(^^;)
う~ん、事実は小説よりも奇なり、こんなことって、あるんですね~。
シーズンの途中までは、すべての運がハミルトンに味方をしているような展開でしたが、残り2戦でハミルトンに襲いかかった不運は、まさに「神様のいたずら」としか言いようのないものでした。
ただ、その一方で、今回のハミルトンの鬼神の走りも、すごかったですね~。
チームメイトを平等な条件で闘わせたマクラーレンもすごいと思いましたし、フェラーリも、あのままマッサが快走していたら、オーダーは出さなかったのでしょうか(あるいは、あのミスがオーダー?)
それにしてもライコネン、シーズンの途中までは、来季はフェラーリをクビになるのではと言われていたドライバーですよね。
しかし、最後は優勝してチャンピオンを獲得、棚ボタとは言わせぬ強運の持ち主でしょうか。
バーニーがどんな顔をしているのかも見てみたいですね(^^;)
いずれにしても、苦節7年、ライコネン、初タイトルおめでとうと言いたいです!☆
投稿: Tommi-TAG | 2007年10月22日 (月) 21時59分
Tommi-TAGさん,こんばんは!
いやー,こんなコトってあるんですねぇ。日本GP終了時点では,まさかライコネンがチャンピオンなるとは夢にも思いませんでした。ハミルトンが入賞圏外に脱落するなど,今までの快進撃を考えればあり得なかったですからね(>_<)
でも,マクラーレンにとっては,ハミルトンとアロンソのどちらがタイトルをとってもしこりは残ったでしょうから,ライコネンがチャンピオンになってちょうど良かったのかもしれませんね(^^;)マクラーレンであれだけトラブルに泣いたライコネンが,マクラーレンを出た途端にチャンピオンというのも,皮肉と言えば皮肉ですが(--;)
何はともあれ,無冠のアイスマンが,名実共にフライング・フィンになったことをお祝いしましょう(^^)vではでは!
投稿: KAZ | 2007年10月22日 (月) 23時17分
KAZさん、こんばんは!
いやはや、筆舌し難いドラマティックなレースでしたネ!
勝敗を決した遠因はいろいろ考えられますが、やはりライコネンの持つナチュラルな速さが一番モノを言ったと思います。気がついたら彼もデビュー7年目。能力を考えると、むしろ遅すぎるチャンピオン獲得かもしれませんね。同時に、最終戦まで勝てるマシン開発を続けたフェラーリも素晴らしいと思います。
また、残念ながらルーキーチャンプの偉業は達成できませんでしたが、ハミルトンも十分にF1界を震撼させる活躍を見せてくれましたネ。彼の存在なくして、今シーズンの盛り上がりはなかったと思います。
僅かな休息を経たのち、F1はすぐに来期に向けて動き出します。
一貴くんはどうなるのか?琢磨とSAF1の来期は?もう来年が待ち遠しいですね!
投稿: mar | 2007年10月24日 (水) 01時23分
操作ミスだったとはハミルトンも人の子、でしたね。
僕もキミがチャンピオンで良かったと思いますが、無理だと思っていました。来年のキミはもっとしぶとくなりそうですね。
投稿: ビートニク | 2007年10月24日 (水) 21時24分
marさん,こんばんは!
日本GPまでのハミルトンの快進撃を考えたら,この2戦彼にとって,まさに何かに取り憑かれでもしたようなレースでしたね。これがチャンピオンをとるということの見えざるプレッシャーなんでしょうね。勝利の女神も,そこまで甘くないか(--;)
苦節7年,ライコネンの初チャンピオン獲得は,個人的にもとてもうれしいですね。ハミルトンは間違いなくチャンピオンのうつわですから,来季以降も激しいタイトル争いが展開されるでしょうね。
琢磨や一貴の来季も気になりますが,ひとまず2007年シーズンお疲れ様でした!ですね(^^)ではでは!
投稿: KAZ | 2007年10月24日 (水) 22時42分
ビートニクさん,こんばんは!
ハミルトンの謎の失速,マクラーレン側はメカニカルトラブルとしていますが,どうやら彼自身の操作ミスだったようですね。火花を散らしたマクラーレンの二人が,共に1点差でチャンピオンを逃したというのも,今季のマクラーレンを象徴していると思います。
しかし,誰に何を言われようが気にすることなく,最後まで諦めずにプッシュし続けたライコネンは素晴らしかったですね。終盤戦で一気にマッサの影が薄くなってしまったような(^^;)来季は久しぶりにチャンピオンナンバー「1」を身にまとった跳ね馬が見られますね(^^)マクラーレンは,SAF1のお下がり№ですか(^^;)ではでは!
投稿: KAZ | 2007年10月24日 (水) 22時49分